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中日新聞掲載の大学記事

2010.11.03

愛知・東海・北陸3連盟王座決定戦 愛院大3連覇

 明治神宮大会(13日から5日間)の出場権を懸けた大学野球の第6回愛知・東海・北陸3連盟王座決定戦(中日新聞社後援)最終日は2日、名古屋市の瑞穂球場で決勝を行い、愛院大(愛知1位)が3−1で金沢学院大(北陸1位)を下し、3年連続5度目の優勝を飾った。

 愛院大は1−1の9回2死一、二塁から永嶋が右中間へ2点三塁打を放ち、勝ち越した。

 15度目の出場となる明治神宮大会では、大会第2日に東京六大学の覇者と対戦する。

■「後輩を神宮に」 主将永嶋がV打

 打った瞬間に確かな手応えが両方の手のひらに残った。もともと右方向への打球は伸びる。9回2死一、二塁。愛院大の永嶋が右中間を深々と破る勝ち越しの三塁打。ベース上で思わず右拳を握りしめていた。

 捕手らしく相手バッテリーの配球を冷静に読んでいた。初球の変化球が外れた。「準決勝の投球の組み立ては真っすぐが中心だった。次は必ず真っすぐでストライクを取りにくる」。2球目は待っていたストレート。「高めだったので、しっかりかぶせた」

 愛知大学秋季リーグは9勝6敗の勝ち点4で春秋連覇を達成した。自身は最優秀選手賞を獲得。リーグ戦後、あらためて記録を調べた。負けが多かったのにもかかわらず、チーム防御率は1.73。「本当に投手陣に負担をかけてしまった」。主将として、野手の1人として心を痛めていた。

 この日も4投手のリレーで8回まで1失点。「投手陣を助けたい」「将来性のある後輩たちを神宮のマウンドに立たせたい」。殊勲の一打には最上級生の強い決意が込められていた。(東郷賢一)

愛院大(愛知1位) 100000002―3
金沢学院大(北陸1位) 000001000―1

(院)永岡、萩原、波多野、浦野−永嶋
(金)護摩堂、荒木−桶谷

(2010年11月3日 中日新聞朝刊25面より)
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