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中日新聞掲載の大学記事

2010.10.30

地域の守り手駆けめぐる 朝日大学生が防犯団体結成

■パトロールや子ども向け教室

 瑞穂市の朝日大法学部の学生が防犯ボランティア団体を結成した。メンバーそれぞれが地域の安全に思いをめぐらせながら防犯活動に駆け巡ろうと、その名は「めぐる」。パトロールや子どもたちを対象とした防犯教室などを通じ、治安を守るために一役買う。(多園尚樹)

 「鍵は付いてるけど、二重ロックじゃないな」。10月下旬、同市のJR穂積駅の駐輪場でメンバーが自転車を1台ずつ点検。防犯登録の有無など盗難被害への遭いやすさをチェックし、啓発文を自転車に取り付けていった。

 メンバーは同大法学部の大野正博教授のゼミ生を中心に1〜4年生24人。過去に同ゼミで防犯マップの作成などに取り組んだ実績から、若者の防犯活動への参加を推進している警察庁の県内唯一の指定団体となり、8月から活動を始めた。

 不審者に遭遇したケースを想定した子ども向けの防犯教室では、保育園・幼稚園や学童保育などで園児や児童に、大声の出し方や防犯ベルの使い方を教えている。声を掛けられても20メートル逃げれば不審者はあきらめやすいという研究データがあることから、「20メートルダッシュ」の訓練にも取り組む。

 週2回、市役所の青色防犯灯を付けた車両によるパトロールに同行するほか、徒歩で市内を見回る「散歩レンジャー」も展開。人の目の死角になるような危険な場所などをチェックし、市や警察に連絡している。

 代表の3年生間所則正さん(20)=関市=は「駅からの通学途中など日ごろから防犯意識を持って危険な個所をチェックし、子どもも大人も暮らしやすい街になるよう貢献していきたい」と意気込んでいる。

(2010年10月30日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)
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