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スポーツ  2025.12.17

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東海学生駅伝 男子・皇学館大2連覇

東海学生駅伝対校選手権大会で優勝し、記念写真に納まる皇学館大の選手たち

東海学生駅伝対校選手権大会で優勝し、記念写真に納まる皇学館大の選手たち

■勝ち取った 出雲への切符 女子・三重大は4位

 第87回東海学生駅伝対校選手権大会と第19回東海学生女子駅伝対校選手権大会(ともに東海学生陸上競技連盟、中日新聞社共催)が14日、愛知県の知多半島南部であった。県勢では、男子の皇学館大が2連覇を果たし、来年の出雲全日本大学選抜駅伝の出場権を獲得した。

 皇学館大は、3区の清水大斗選手(2年)、4区の前野皓士選手(3年)の連続区間賞で先頭に浮上。5区で2位に順位を落とすも、アンカー6区の新間圭選手(3年)が1人を抜いて優勝テープを切った。

 男女で出場した三重大は、女子が3区で山吉絢選手(1年)の区間3位の力走もあり、国公立大ではトップの4位。男子は6位だった。

 大会は三重と愛知、静岡、岐阜の4県から男子は24チーム、女子は東海学連混成を含む13チームが出場。男子は6区間49・6キロで競った。5区間19・9キロの女子は名城大(愛知)が19連覇を達成した。(和泉萌花)

■「抜ける」「自分のペースで」 1カ月前にけが 清水、新間選手

 「1カ月前にけがをした要の2人が、要所でしっかり頑張ってくれた」。皇学館大の寺田夏生監督は、2人のエースをたたえた。

 けがをしたのは、3区の清水大斗選手と6区の新間圭選手。練習中の接触で、清水選手はかかとの疲労骨折、新間選手はひざ裏の靱帯(じんたい)を損傷し、しばらくは走らないメニューで体をつくった。

 そんな2人には、今大会にかける強い思いがあった。箱根駅伝に出場できない東海地区の大学にとって、出雲全日本大学選抜駅伝と全日本大学駅伝の2大会が大きな目標となる。

 6月にあった全日本の東海地区予選。2年連続の出場を狙った皇学館大は3位に沈み、地元の伊勢市・伊勢神宮がゴール地点となる本選への出場がかなわなかった。予選に出場したが、納得のいく走りができなかった2人。来年の出雲駅伝の予選となる今大会に気合が入っていた。

 ともに2位でたすきを受け、清水選手は「前とは差もなかったので、抜ける」、新間選手も「あせらず、自分のペースで」と必死で前を追い、たすきを1位で中継所、ゴールへそれぞれ運んだ。

 まずは、出雲への出場権を獲得。冬季練習で一回り成長し、来年の全日本東海地区予選で雪辱を果たす。

(2025年12月17日 中日新聞朝刊三重総合版より)
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