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お知らせ  2025.11.29

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外国人描く日本の母子家庭 椙山女学園大 映画上映、豪出身監督と学生対話

上映後、学生たちと対話するマカヴォイ監督=千種区の椙山女学園大で

上映後、学生たちと対話するマカヴォイ監督=千種区の椙山女学園大で

 千種区の椙山女学園大で27日、日本の母子家庭が置かれた状況を外国人の視点から描いたドキュメンタリー映画の上映会があった。監督と学生の間で活発な意見交換も行われ、社会問題と向き合うことの重要性について考える機会となった。(伊藤聖笑)

 同大外国語学部の主催で、オーストラリア出身のライオーン・マカヴォイ監督(44)が取材した「取り残された人々:日本におけるシングルマザーの苦境」が上映された。

 作品では、日本のシングルマザーの就業率は先進国の中では高い一方、半数以上は世帯収入年200万円前後の貧困状態で暮らしていると指摘。離婚後の男性が子どもの養育費を支払わない例や国の支援が少ない現状、シングルマザーが行政や地域コミュニティーに助けを求めづらい社会状況を問題視した。

 上映後には、マカヴォイ監督と学生約250人による英語でのトークセッショも。「困っている人にどう支援できるか」「映画でシングルマザーを取り上げたきっかけは」といった質疑が活発に交わされた。

 マカヴォイ監督は「映画で伝えたいことは『一人じゃないよ』ということ。困っていたら誰かに頼っていいんだと伝えたい」と話し、2年の小塚日奈子さん(20)は「現状を知らないと、支援したくても助けを求める人の力になれない。具体的な行動をするためにも、知ることが大切だと感じた」と感想を述べた。

(2025年11月29日 中日新聞朝刊市民版より)
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