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お知らせ 2025.11.05
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藤田医大 全学にAI拡大 医科系大で初、関連病院にも
藤田医科大(愛知県豊明市)は5日から、同大病院で患者の退院時の書類作成などに取り入れている人工知能(AI)技術を、事務部門を含めた全学と関連病院に全面的に広げる取り組みをスタートさせる。業務の効率化と高度化を図る狙いで、同大によると医科系大学としては全国で初の試み。「AI先進医療大学」としてのモデルケースを目指す。
主な取り組みでは、疾患ごとに標準的な診察や検査などの医療方針をまとめた診療ガイドラインと、患者ごとの電子カルテを連携させる仕組みを構築している。医師の経験値の差による検査や診療の漏れを防ぐことができ、医療の質の向上や医療安全の確保につながるという。特定疾患の診断書など多種多様な書類作成の自動化も目指す。
また、事務職員や医師以外の医療専門職が担う問い合わせの対応や経理の作業などでもAIによる自動化をスタートさせる。単純作業に当てていた業務時間を短縮させ、浮いた時間を研究支援や、高度で複雑化する医療現場への対応に振り分ける。
学生の理解度に応じた教育の提供など、教育面でのAI活用も模索しているという。
藤田医大を運営する藤田学園の湯沢由紀夫副理事長は「日本の医療が大きく変化する中で、大学病院が担う高度医療、先進医療への期待にさらに応えていくための取り組みだ。得られた知見は地域医療にも還元し、さらに良質な医療資源を提供していきたい」と話している。(四方さつき)
(2025年11月5日 中日新聞朝刊24面より)
主な取り組みでは、疾患ごとに標準的な診察や検査などの医療方針をまとめた診療ガイドラインと、患者ごとの電子カルテを連携させる仕組みを構築している。医師の経験値の差による検査や診療の漏れを防ぐことができ、医療の質の向上や医療安全の確保につながるという。特定疾患の診断書など多種多様な書類作成の自動化も目指す。
また、事務職員や医師以外の医療専門職が担う問い合わせの対応や経理の作業などでもAIによる自動化をスタートさせる。単純作業に当てていた業務時間を短縮させ、浮いた時間を研究支援や、高度で複雑化する医療現場への対応に振り分ける。
学生の理解度に応じた教育の提供など、教育面でのAI活用も模索しているという。
藤田医大を運営する藤田学園の湯沢由紀夫副理事長は「日本の医療が大きく変化する中で、大学病院が担う高度医療、先進医療への期待にさらに応えていくための取り組みだ。得られた知見は地域医療にも還元し、さらに良質な医療資源を提供していきたい」と話している。(四方さつき)
(2025年11月5日 中日新聞朝刊24面より)