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イベント  2025.09.21

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小牧・長久手の戦い もっと身近に 名東区で「まつり」にぎわう

質問に答えると自分に似た武将が分かる診断を試す来場者=名東区の市営地下鉄上社駅前で

質問に答えると自分に似た武将が分かる診断を試す来場者=名東区の市営地下鉄上社駅前で

■大学生ら制作 性格が近い武将診断 戦場舞台のすごろく

 小牧・長久手の戦いを題材とした催し「名東戦国夏まつり」が20日、名東区の市営地下鉄上社駅前であった。自分がどの武将に似ているかが分かる性格診断テスト、武将になりきって戦場を駆けるすごろくの体験ブース、この合戦を秀吉軍を中心に描いた劇の上演があり、多くの地域住民でにぎわった。 (高木安奈)

 地域の豊かな歴史を学び、魅力を語り継げる人を増やそうと、名東文化小劇場が主催し、学生、住民の有志らでつくる実行委が運営に協力した。

 診断テストは、岩崎城歴史記念館(日進市)の学芸員、内貴健太さん(33)が監修し、名古屋学芸大(同市)デザイン学科と映像メディア学科の学生らが作った。特設ウェブサイトで「あなたが戦場に赴く際の心構えとして、どちらの気持ちに近いですか」など四つの質問に答えると、この合戦で活躍した池田恒興、井伊直政といった16人の武将のうち、自分と性格が最も近い人物が分かる。

 名古屋外国語大(同市)国際教養学科の学生は、この戦いを舞台にしたすごろくを制作した。参加者は止まったマスの指示に従い、紙製のかぶとを被り火縄銃に見立てた輪ゴム鉄砲で紙コップの敵を倒したり、クイズに答えたりした。

 学芸大4年の川地鈴菜さん(21)は「武将の性格を深掘りして歴史の新しい一面を知ることができた。調べる中で大垣城の名前が出て、自分の出身の岐阜とのつながりも学べ、身近に感じた」と話した。

 内貴さんは「地元の人が地元を学び、愛して、発信する機会になれば」と期待した。

(2025年9月21日 中日新聞朝刊市民総合版より)
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