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お知らせ  2025.09.06

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答志島で遠隔診療学ぶ 鈴鹿医療科学大の薬学部生ら

池田さん(左)が遠隔で診察する様子を見学する学生=鳥羽市桃取町の桃取診療所で

池田さん(左)が遠隔で診察する様子を見学する学生=鳥羽市桃取町の桃取診療所で

 鈴鹿医療科学大など東海地区の4大学の薬学部生5人が4日、実習として鳥羽市の離島、答志島にある桃取診療所を訪ねた。診療所長を務める医師の池田智哉さん(36)から説明を受け、オンラインでの遠隔診療について学んだ。

 鈴鹿医療科学大は名古屋市立大、岐阜薬科大、静岡県立大と共同で、薬剤師が不足する地域での実習に2023年度から取り組む。薬学部の5年生以上を対象に各大学が年2回実施し、学生たちが地域ごとに合同で実習を受けている。桃取診療所での実習は離島での医療や服薬指導を学んでもらおうと昨年度に始まり、今回で2回目となった。

 この日は鈴鹿医療科学大の2人を含む学生5人が参加。講義で、離島の診療所の役割やオンライン診療の機器について池田さんから説明を受けた。その後は池田さんが診療所にある機器で6キロほど離れた島内の和具診療室と通信し、実際に患者を遠隔で診察する様子を見学。学生たちは真剣な表情でメモを取っていた。

 鈴鹿医療科学大5年の村田実優さんは「対面とは違うので、画面上でも患者に信頼される対応を身につけていきたい」と話した。池田さんは「人口減で医療従事者も減っていく。遠隔で診察ができることを知ってもらい、今後現場に出た際に生かしてほしい」と期待を込めた。(北村太一)

(2025年9月6日 中日新聞朝刊伊勢志摩版より)
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