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お知らせ 2025.06.14
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書評家・豊崎由美さん 名古屋外大で講演会

読書の魅力について語る豊崎さん=日進市岩崎町竹ノ山の名古屋外国語大で
本紙夕刊で「何でも書いていいってさ」を連載中の書評家、豊崎由美さん(63)=名古屋市出身=による講演会が10日、日進市岩崎町竹ノ山の名古屋外国語大であり、読書との向き合い方を語った。
豊崎さんは読書感想文、書評、批評の違いについて、「自分がどう思ったかを書くのが読書感想文で、まだ読んでいない人のために魅力を語るのが書評。批評はすでに読んだ人や作者に、他の人がどのように読んだのか、新しい視点を提供してくれるもの」とそれぞれ解説。自身の読書経験から「いい小説であればあるほど、いろいろな読み方がある。思ってもいない視点を引きだしてくれる」と持論を語った。
お気に入りの一冊との出合いを「本に選ばれる」という独特の表現で例えた豊崎さん。「まずは今の自分を“選んでくれる”本をどんどん読んでほしい。読書を続けることで、当初は面白さが分からなかった本にも、いつか“選ばれる”機会があるかもしれない」と呼びかけた。
講演会は、名古屋外国語大の出版会が今年で設立10周年になるのを記念して開催。学内外の150人が聴講した。 (宮崎正嗣)
(2025年6月14日 中日新聞朝刊県内総合版より)
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