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大学野球 2025.05.21
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愛院大-中京大 8回表愛院大2死二塁、杉山を空振り三振に仕留めガッツポーズする高木
中京大は1-2の延長10回1死満塁から森瀬の中前打で同点。続く白井が三塁線に転がる内野安打を放ち、試合を決めた。
2位は愛院大、3位は中部大、4位は愛工大、5位は名城大、6位が東海学園大。
■エース高木粘投 逆転勝利を呼ぶ
歓喜の瞬間を迎えると、中京大のエース高木は一番遅れて本塁付近にできた輪に加わった。「次の回がある気持ちでいた。報われた」。勝った方が優勝となる一戦で10回2失点。サヨナラ勝ちの立役者は感極まった。
伸びのある直球を軸に5回まで無安打投球と、好投を続けたが、1点リードの9回に無死一、三塁のピンチを背負った。ここで相手選手の治療のため試合が中断。「最悪1点はいい。リセットできた」。犠飛の1点のみに抑えると、タイブレークの10回も1失点でしのぎ、逆転勝ちを呼び込んだ。
昨年の全日本大学選手権で8強入り。その主力が多く残った今季は、日本一を目標に掲げたが、開幕戦で黒星を喫した。先発した高木も、昨秋に右肘を手術した影響で本調子とは程遠かった。
それでも「昨年の経験から3、4枚目を確立させることが日本一の鍵だと冬の間、選手に伝えてきた」と半田監督。高木の代わりにオープン戦で実戦を積んだ投手たちが躍動した。今季デビューした伊藤が開幕5連勝。他の投手が奮闘する間に高木も復調を果たし、最終的にチーム防御率はリーグトップを誇った。
高木以外にも投打にプロ注目のタレントをそろえる。「個々の力は全国で見ても負けないものを持っている」と高木。昨年までなかった自信を胸に、日本一を取りにいく。(郷司駿成)
▽パロマ瑞穂(中京大2勝1敗)
愛院大 0000000011|2
中京大 0001000002x|3
(院)岡村-小笠原
(京)高木-森瀬
(延長10回、10回からタイブレーク)
(2025年5月21日 中日新聞朝刊17面より)