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お知らせ  2025.04.07

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愛知県芸大・東京芸大など NYにアート発信拠点

 東京芸術大(東京都台東区)や愛知県立芸術大(同県長久手市)は今年秋にも、学生や教員、卒業生が滞在制作や作品発表できる拠点をニューヨークに共同で設置する。世界の美術市場における中心都市で専門家や現地の大学や美術館との交流を深めることで、アーティストの育成や新たなビジネスの創出につなげる。(宮崎正嗣)

■学生ら交流、ビジネス創出へ

 拠点を置くのは東京芸術大、愛知県立芸術大、京都大経営管理大学院(京都市)の3校のほか、建築家・青木淳さんが主宰する建築事務所「AS」、メルコグループ(ともに東京)で構成するコンソーシアム(共同事業体)。米ニューヨークの中心地マンハッタンにある現代美術館「ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート」(ニュー・ミュージアム)が建設している別館の一角を、今年秋から3年間、共同で借り上げる。

 別館は美術館の起業支援プログラム「ニューインク」の施設として建てられ、今年秋ごろのオープンを予定。展示スペースやシェアオフィスがあり、米国を含む世界各国の大学や研究機関などが入居する。

 東京芸術大や愛知県立芸術大では、卒業した美術家や音楽家が発表や制作できる場として活用するほか、現地アーティストを招いた講演会や教育プログラムの提供を検討している。京都大経営管理大学院では両大学と連携しながら、アートを取り入れた起業に力を入れる。教員や学生の滞在期間は、ビザ(査証)の不要な90日以内を想定しているという。メルコグループはパソコン周辺機器メーカー・バッファロー(名古屋市中区)創業家の資産管理会社で、賃貸料を全額負担する。

 愛知県立芸術大の白河宗利学長は取材に「芸術系大学がニューヨークに拠点を置くことで現地での人材育成につなげたい」と期待を込めた。

(2025年4月7日 中日新聞朝刊1面より)
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