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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2025.04.06

大学野球 愛知春季L1部開幕 昨秋王者・名城大など先勝

166球を投げて1失点完投し、チームメートからねぎらわれる中部大の津波(中)

166球を投げて1失点完投し、チームメートからねぎらわれる中部大の津波(中)

 春季リーグの1部は5日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で開幕し、3試合が行われた。昨秋王者の名城大が4-2で東海学園大に、中部大が3-1で中京大に、愛院大が3-2で愛工大にそれぞれ先勝した。

 名城大は同点の7回に木村の三塁打で勝ち越した。中部大は津波が166球を投げて1失点完投。愛院大も河野が7安打2失点で完投した。

■中部大・津波 166球完投

 使命感を力に変えた。2点リードで迎えた中部大の9回の守備。2死一、二塁の場面で、マウンドの津波(つは)がカウント2ボール2ストライクから投じた166球目、打者のバットが空を切った。13安打を浴びながら1失点完投。3年生右腕は「アドレナリンが出ていて疲れはあまり感じなかった」と涼しい顔で振り返った。

 昨秋はチーム最多タイの投球回を投げた津波。主戦級だった肥田ら4年生の状態が上がらず、開幕のマウンドを託された。5回を終えて105球。それでも「他が出遅れた分、自分が投げるしかない」。堀田監督に続投を志願し続け、最後までマウンドを譲らなかった。

 中盤以降は出力よりも質を重視する投球が功を奏した。三者凡退は一度だけだったが、130キロ台後半の直球を軸に要所を締めた。

 チームは今年からユニホームの生地がゴールドに変更。「優勝して全国に出られるように」と津波。身にまとう色のように、一番輝く場所を目指す。

(郷司駿成)

 =中日新聞社後援

▽パロマ瑞穂(名城大1勝)
東海学園大 002000000|2
名城大 10100020x|4
(海)加藤-堀江
(城)藤井、伊藤、大嶽、天野-谷
本塁打 安並(海)

▽同(中部大1勝)
中京大 000010000|1
中部大 00001011x|3
(京)高木、沢田、横丸、大矢-森瀬
(部)津波-薬師寺

▽同(愛院大1勝)
愛工大 100010000|2
愛院大 20000010x|3
(工)野崎-佐々木
(院)河野-東野

(2025年4月6日 中日新聞朝刊21面より)
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