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お知らせ  2025.01.25

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藤田医大の脳研究採択 55億円助成 「地域中核」支援校

 藤田医科大(愛知県豊明市)は24日、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」の支援校に採択された。今後5年間で55億円の助成を受け、認知症やうつ病が起こる脳内の仕組みの解明や治療薬の開発に向け、基礎研究から臨床試験まで取り組む。

 研究は、同大の「精神・神経病態解明センター」が中心となる。脳の神経細胞や患者の遺伝子情報を解析して認知症やうつ病の発症に関わる物質を特定し、新薬候補を開発。安全性や有効性を確かめる臨床試験を行い、患者の治療を目指す。

 データサイエンスや人工知能(AI)を用いた高度な創薬研究に加え、若手研究者の育成やスタートアップと連携を進める点などが評価された。55億円は実験設備の整備費や研究者の人件費などにあてる。

 浜松医科大(浜松市)や岐阜薬科大(岐阜市)、生理学研究所(愛知県岡崎市)が連携大学として参加する。

 センター長の貝淵弘三教授は「創薬の基礎研究から臨床試験までを一気通貫で行い、脳と心の病の治療につなげたい」と話す。

 文科省は大学の研究力底上げのため地域の中核大学や特定の研究に強みを持つ大学を公募し、2024年度新たに13校を支援対象に選んだ。23年度は信州大、金沢大など12校が採択されている。

(2025年1月25日 中日新聞朝刊28面より)

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