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お知らせ 2024.12.25
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産学連携でアプリ開発 トヨタファイナンス×中京大
■若者ニーズ把握 ビジネス刺激に
トヨタ自動車グループのトヨタファイナンス(TFC、名古屋市)と中京大が連携し、若者向けのスマートフォンアプリを開発する取り組みを進めている。TFCは車離れなどが指摘される若年層のニーズをくみ取り、中京大は学生が企業と交流することで普段の学びを将来につなげることを狙う。これまで3回行われた共同講座では、アプリの改良などを巡り、両者の活発な議論が交わされた。
「レビュー(評価)がもう少し見やすいといいな」「この検索機能が最初にあると便利だと思います」。中京大で11月に行われた共同講座の一こま。TFCが開発するアプリを巡り、学生らが率直な意見を口にした。
アプリの詳細な方向性は「実用化を前提にしているので明らかにできない」(TFC)が、若者の移動を促す趣味探し機能を軸とする。講座では、学生に向き合うTFCの若手社員も意見を聞き取るだけでなく、アプリの改善点を指摘する学生のプレゼンに対し「主語が一貫していて分かりやすかったよ」などと評価や助言を与えた。
連携はTFCが「若者プロジェクト」として、5月に中京大へ持ちかけた。自動車金融を主力とする同社は、車離れが加速する若者の考え方や消費性向を把握するための接点づくりが課題。中京大は、学生が理論だけでなくビジネスの世界と触れ合い刺激を受ける場が必要と考えた。
TFCから参加する社員7人はすべて20代だが、学生とのやりとりを経験し「たった5歳くらい下でもマーケティング的には別世界の人」と新鮮な意見に刺激を受けた。中京大からは15人の定員にさまざまな学部から60人の応募があり22人が参加。その中の1人、経営学部3年の渡辺結衣さん(21)は「議論や実証を通じて一つの製品が生まれていく大切さが実感できた」と話す。
アプリは、両者の連携を経て「人に勧めたくなるほどの出来に仕上がってきた」(参加学生)。今後は共同講座の成果やTFC社内での検討を踏まえ、実用化の可能性を模索する。(杉藤貴浩)
(2024年12月25日 中日新聞朝刊地域経済版より)
トヨタ自動車グループのトヨタファイナンス(TFC、名古屋市)と中京大が連携し、若者向けのスマートフォンアプリを開発する取り組みを進めている。TFCは車離れなどが指摘される若年層のニーズをくみ取り、中京大は学生が企業と交流することで普段の学びを将来につなげることを狙う。これまで3回行われた共同講座では、アプリの改良などを巡り、両者の活発な議論が交わされた。
「レビュー(評価)がもう少し見やすいといいな」「この検索機能が最初にあると便利だと思います」。中京大で11月に行われた共同講座の一こま。TFCが開発するアプリを巡り、学生らが率直な意見を口にした。
アプリの詳細な方向性は「実用化を前提にしているので明らかにできない」(TFC)が、若者の移動を促す趣味探し機能を軸とする。講座では、学生に向き合うTFCの若手社員も意見を聞き取るだけでなく、アプリの改善点を指摘する学生のプレゼンに対し「主語が一貫していて分かりやすかったよ」などと評価や助言を与えた。
連携はTFCが「若者プロジェクト」として、5月に中京大へ持ちかけた。自動車金融を主力とする同社は、車離れが加速する若者の考え方や消費性向を把握するための接点づくりが課題。中京大は、学生が理論だけでなくビジネスの世界と触れ合い刺激を受ける場が必要と考えた。
TFCから参加する社員7人はすべて20代だが、学生とのやりとりを経験し「たった5歳くらい下でもマーケティング的には別世界の人」と新鮮な意見に刺激を受けた。中京大からは15人の定員にさまざまな学部から60人の応募があり22人が参加。その中の1人、経営学部3年の渡辺結衣さん(21)は「議論や実証を通じて一つの製品が生まれていく大切さが実感できた」と話す。
アプリは、両者の連携を経て「人に勧めたくなるほどの出来に仕上がってきた」(参加学生)。今後は共同講座の成果やTFC社内での検討を踏まえ、実用化の可能性を模索する。(杉藤貴浩)
(2024年12月25日 中日新聞朝刊地域経済版より)
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