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スポーツ  2024.12.22

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南山大 “名古屋高旋風”再び

1部昇格を決めた南山大サッカー部(東海学生サッカー連盟提供)

1部昇格を決めた南山大サッカー部(東海学生サッカー連盟提供)

■来季29年ぶり東海学生サッカー1部復帰

 サッカーの東海学生リーグ2部の南山大が今季、入れ替え戦に勝利し、1996年以来29年ぶりの1部昇格を決めた。昨冬、高校選手権で8強入りし旋風を起こした名古屋高出身の2選手が先発、原動力の1つに。悲願達成は、恩師の雪辱でもあった。

■月岡&田中コンビ

 名経大との入れ替え戦の前半34分、ペナルティーエリア少し外のFK。DF月岡陸斗(1年)のFKのこぼれ球に、MF田中響貴(同)が詰めて2点目を挙げた。ロングスローで沸かせた月岡と、主将だった田中。名古屋高コンビが1部昇格を大きくたぐり寄せた。

 実は1部昇格は、名古屋高の山田武久監督が3年生のときに、正GKとしてプレーしたシーズン以来。恩師の流した悔し涙を、30年弱ぶりに晴らしたのだった。2人とも知らなかったが「1部は随分昔だと。山田さんの借りを返せた」。口々に言って笑った。

 入学当初、2人ともサッカーを部活で続けるかは決めかねていた。キャンパス内にある人工芝グラウンドは、各部と併用のため、平日に使えるのは週3回。スポーツ推薦もない。ところが、昨季主将のMF高田楓斗(4年)の出身は、強豪鹿島学園高。部全体のレベルの高さを練習参加で感じ「自分が強くしたい」(月岡)と入部した。

■強敵ぞろいに挑む

 長年の悲願達成。主将のDF森谷泰斗(3年)は「うれし涙って出るんだなって。学生主体でやっている分、嫌われ役になってでも、厳しいことを言ってきた」と振り返る。1年冬に負った左膝前十字靱帯断裂のけがが完治しておらず、1部でのプレーは最大のモチベーションだ。

 1部は、中京大から4人、中部大から1人がJリーグ入りする。田中は「通用しないことが多いと思う。でも、そこを倒したい」、月岡は「めちゃくちゃ楽しみ。自分たちが次は南山大旋風を起こしたい」。ひるむことなく、強敵に挑む。 (林修史)

(2024年12月22日 中日スポーツ7面より)

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