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学生活動  2024.12.15

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正当防衛成立は 活発に評議 「裁判員裁判 身近に」 愛大生が模擬企画

模擬裁判で、裁判官と裁判員に分かれて評議する参加者たち=中村区の愛知大名古屋キャンパスで

模擬裁判で、裁判官と裁判員に分かれて評議する参加者たち=中村区の愛知大名古屋キャンパスで

 市民や学生が参加する模擬裁判(中日新聞社など後援)が14日、中村区の愛知大で開かれた。市民に裁判員裁判への理解を深めてもらおうと、学生自らが企画し、約170人が観覧した。 (片岡典子)

 模擬裁判は今年で19回目。同大法学部の模擬裁判の授業を履修した3、4年生36人による実行委員会が企画した。4月からシナリオ作成など準備を重ねてきた。募集に応じた市民や学生ら6人が裁判員役となり、検察官や弁護人役などは実行委の学生が務めた。

 シナリオは実際の事件に着想を得て作成。大学生の女性が、元交際相手の男性とトラブルになり、大学構内でナイフで襲われた際、持っていた包丁で男性を刺して死亡させたとの設定。正当防衛が成立するかを争点に据えた。

 実際の裁判員裁判の流れに沿って進んだ模擬裁判では、裁判員役も証人に活発に質問し、有罪か無罪かを話し合った。その結果、凶器となった包丁は、料理サークルの部室から持ち帰り、かばんから出し忘れたためで、「男性を傷つけようと持参したわけではない」などと考え、正当防衛が成立し、無罪と判断した。

 シナリオ作成を担当した3年山田光希さん(21)は「検察官が起訴しても不自然ではない事件である一方、弁護人の反論する余地も残した設定を考えるのが難しかった」。実行委代表の3年堀田大成さん(21)は「参加した人や見た人に、裁判員裁判を身近に感じられる機会になっていたら」と話した。

(2024年12月15日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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