椙山女学園大（名古屋市千種区）が、日進キャンパス（愛知県日進市）の人間関係学部を、２０２８年４月に本部がある同区の星が丘キャンパスに移転することが分かった。全学部を星が丘に集約し、学生同士や星が丘地域との交流を促し、利便性を高めることが狙い。

　１９４９年創立の同大では、８７年に日進キャンパスが完成。現在は全７学部のうち人間関係学部のみが入る。他学部などを置く星が丘キャンパスとは約４キロ離れ、学部生や大学院生約７００人が近隣駅などから出るスクールバスや自家用車で通う。

　同大は本年度内に、星が丘キャンパスの拡大、再編を始める予定。昨年閉業したボウリング場「星が丘ボウル」跡地に２０２７年に完成予定の新施設に情報社会学部を移転。加えて、既存建物の改修を進め、人間関係学部を含めた全学部を集約することを決めた。

　新たな星が丘キャンパスには、各所に学生同士が交流する空間「コモン」を設けるほか、隣接する商業施設「星が丘テラス」を運営する東山遊園と共同で、地域とのつながりや周辺の自然を生かすキャンパスに整備する。

　人間関係学部を移転後の日進キャンパスの建物やグラウンドなどの活用法は未定。（芝野享平）

（2024年10月19日　中日新聞朝刊30面より）