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お知らせ  2024.09.06

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輪島朝市復興 軽トラにヒント まちづくり団体、愛大 活用PR

来場者(左)に商品の説明をする愛知大の学生=石川県輪島市で

来場者(左)に商品の説明をする愛知大の学生=石川県輪島市で

■小回り◎ 「出張会場で使える」

 能登半島地震で大規模火災が起きた「輪島朝市」の復興のヒントにしてもらおうと、新城市や岐阜県下呂市などで軽トラックで物品を売る「軽トラ市」を主催する団体の関係者が4日、石川県輪島市でPRイベントを開いた。軽トラは小回りが利くため市の実施が容易で、関係者は「再興までの間、軽トラの活用を検討してほしい」としている。(上田千秋)

 主催は「軽トラ市でまちづくり団体連絡協議会」と愛知大。軽トラを製造・販売するスズキ(浜松市)とダイハツ(大阪府池田市)の社員と合わせて、関係者14人が訪れた。

 午前中は、文化祭が行われていた輪島高校の正面玄関前に軽トラ2台を駐車。軽トラ市が開かれている全国各地の加工食品や手ぬぐいといった名産品を生徒らに100円で1品ずつ販売。売り上げは同校に寄付した。午後は近くのショッピングセンター「ワイプラザ」など2カ所で、来場者に1品ずつ無料で提供した。

 軽トラ市は全国200カ所近くで催され、多くの来場者でにぎわっている。見学に訪れた輪島市朝市組合の中道肇・副総務委員長は「輪島の漁師や農家は皆、軽トラを持っているし、金沢でやっている出張朝市で使えるかもしれない」と述べた。軽トラ市の研究をしている愛知大の戸田敏行教授(地域計画)は「店を構える前の段階で、軽トラは有効。復興に向けて連携していければ」と語った。

(2024年9月6日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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