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学生活動 2024.02.08
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稲沢公園でクイズラリー 官学プロジェクト 愛知文教女子短大生が企画
稲沢市稲沢町の稲沢公園をもっと市民に愛される場所にするため、同市の愛知文教女子短大の学生が、市との官学連携プロジェクトの一環で「クイズラリー」を企画した。マップを頼りにクイズを解いていくと、園内を1周できるようになっており、散歩を楽しみながら魅力を見つけてもらうねらいだ。(寺田結)
稲沢公園は1988(昭和63)年に開園。面積は約4.1ヘクタールで、市内の都市公園では最大の面積を誇る。広い芝生広場やバラ園があるほか、近くには市荻須記念美術館や大学などもあり、市はエリア一帯を「文化の杜(もり)」と名付ける。こうした魅力がある一方、園内の設備は老朽化が進行。再整備の方法が課題になっている。
公園を活用した地域活性化の方法を探ろうと、市都市整備課が昨年春、短大側に官学連携のプロジェクト立ち上げを提案。生活文化専攻の砂田治弥准教授ゼミの2年生が引き受けた。ゼミ生7人は、全員が市外出身で「公園には行ったことがない」人がほとんど。まずは、皆で園内を歩いてみることにした。
全員が感じた魅力は「想像以上に広く、自然が豊かである」こと。バラ園などさまざまなエリアがあり、散歩やピクニックにも最適だと思った。一方、学内で学生や教職員計55人にアンケートをしたところ、そもそも公園を知っているのは18人しかおらず、公園に行ったことがあるのはわずか14人という結果に。「まずはイベントなどで、公園に来てもらうきっかけをつくることが必要」と考えた。
ゼミ生は、移動図書館や食べ物のフェスティバル、フリーマーケットなど、さまざまなイベントを考案。市との話し合いも重ね、実際にできそうな「クイズラリー」をやってみることにした。10月ごろから準備を始め、園内の看板などの設備をヒントにしながら、計5問のクイズを作成。マップも付けたA4二つ折りの冊子をデザインし、12月末から園内に設置した。
結果は1カ月間で、約80人に冊子を手に取ってもらうことができた。1月29日には、研究結果を市の担当者に報告し、実現できなかったイベントなども提案。プロジェクトは3カ年計画で、新年度以降は後輩が引き継ぐ予定だ。メンバーの丹羽くるみさん(20)は「思ったよりも多くの人にクイズラリーを楽しんでもらえた。さまざまな世代に愛される公園になってほしい」と期待した。
クイズラリーの冊子は、市荻須記念美術館の西側の公園入り口で、2月末ごろまで配布している。
(2024年2月6日 中日新聞朝刊尾張版より)
稲沢公園は1988(昭和63)年に開園。面積は約4.1ヘクタールで、市内の都市公園では最大の面積を誇る。広い芝生広場やバラ園があるほか、近くには市荻須記念美術館や大学などもあり、市はエリア一帯を「文化の杜(もり)」と名付ける。こうした魅力がある一方、園内の設備は老朽化が進行。再整備の方法が課題になっている。
公園を活用した地域活性化の方法を探ろうと、市都市整備課が昨年春、短大側に官学連携のプロジェクト立ち上げを提案。生活文化専攻の砂田治弥准教授ゼミの2年生が引き受けた。ゼミ生7人は、全員が市外出身で「公園には行ったことがない」人がほとんど。まずは、皆で園内を歩いてみることにした。
全員が感じた魅力は「想像以上に広く、自然が豊かである」こと。バラ園などさまざまなエリアがあり、散歩やピクニックにも最適だと思った。一方、学内で学生や教職員計55人にアンケートをしたところ、そもそも公園を知っているのは18人しかおらず、公園に行ったことがあるのはわずか14人という結果に。「まずはイベントなどで、公園に来てもらうきっかけをつくることが必要」と考えた。
ゼミ生は、移動図書館や食べ物のフェスティバル、フリーマーケットなど、さまざまなイベントを考案。市との話し合いも重ね、実際にできそうな「クイズラリー」をやってみることにした。10月ごろから準備を始め、園内の看板などの設備をヒントにしながら、計5問のクイズを作成。マップも付けたA4二つ折りの冊子をデザインし、12月末から園内に設置した。
結果は1カ月間で、約80人に冊子を手に取ってもらうことができた。1月29日には、研究結果を市の担当者に報告し、実現できなかったイベントなども提案。プロジェクトは3カ年計画で、新年度以降は後輩が引き継ぐ予定だ。メンバーの丹羽くるみさん(20)は「思ったよりも多くの人にクイズラリーを楽しんでもらえた。さまざまな世代に愛される公園になってほしい」と期待した。
クイズラリーの冊子は、市荻須記念美術館の西側の公園入り口で、2月末ごろまで配布している。
(2024年2月6日 中日新聞朝刊尾張版より)