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学生活動  2023.12.01

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バス停からにぎわいを 市などがSRT実験で催し オープンカフェで学生がコースター

バス停を改良したテラス型の停留場で、利用客にコースターを提供する学生たち=中区錦3で

バス停を改良したテラス型の停留場で、利用客にコースターを提供する学生たち=中区錦3で

 市が導入を目指すバス型の路面公共交通システム(SRT)の社会実験で、中区の三菱UFJ銀行名古屋ビル前に暫定整備されたテラス型のバス停留場を活用する催しが30日、開かれた。(伊勢村優樹)

 市は9月16日~11月末に、SRTの導入に向けて利用客が乗り降りしやすいテラス型の停留場の実証実験に取り組んできた。同ビル前など広小路通り沿いにある2カ所のバス停を改良。歩道を拡幅し、椅子や机を置き滞留できる仮設の停留場を整備し、にぎわい創出効果や一般交通への影響などを検証した。

 期間中は沿道の店舗などと連携してイベントも企画。最後の催しとなった30日は、同銀行と飲食店のおかげ庵栄広小路店前の建物空き地にオープンカフェを開いた。廃棄予定のおしぼりを、県立芸術大の学生がアップサイクル(創造的再利用)したコースターを、飲み物と一緒に提供した。

 SRTについて、市はまず2025年度の早い時期に名駅と栄を結ぶ東西ルートを実用化する方針。担当者は「場所や物を作るだけでなく、街全体のにぎわいづくりも含めてトータルで考えるシステムを考えている。開業後も建物の空き地を活用して定期的にオープンカフェや休憩できる場所もつくりたい」と話した。

(2023年12月1日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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