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スポーツ  2023.10.24

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駅伝 29日 全日本大学女子 名城大 V7へもがく

全日本大学女子駅伝に向けて練習する主将の増渕(手前中央)ら名城大の選手=名古屋市で

全日本大学女子駅伝に向けて練習する主将の増渕(手前中央)ら名城大の選手=名古屋市で

 絶対女王がもがいている。29日に弘進ゴムアスリートパーク仙台を発着点に6区間、38.0キロで行われる全日本大学女子駅伝。7連覇を狙う名城大の面々は今季、トラックレースで思うような結果を残せていない。だが主将の増渕祐香(4年)は「駅伝が近くなってきてチームの雰囲気も、一人一人の状態も良くなってきている。7連覇を達成できるように」と大一番での復活を誓う。 (山内晴信)

■選手不調や負傷… 総合力で勝負

 昨年、史上初の6連覇を成し遂げたチームから、1万メートル元日本学生記録保持者の小林成美(三井住友海上)と、今夏の世界選手権で5000メートルに出場した山本有真(積水化学)が卒業。さらに快挙の反動からか、年が明けても状態が上がらなかった増渕や、エースの米沢奈々香(2年)が負傷した。中心選手が力を発揮できず、弱体化を指摘されることもあった。

 対照的にライバルは好調。特に昨年4位の大東大は、9月の日本学生対校選手権で1万メートルを制した、ケニア出身のサラ・ワンジル(1年)を擁し、念願の初優勝を目指す。

 今大会ではコースが変更され、名城大にとっては例年通りのレースプランが通用しない懸念もある。それでも「チームとして機能し始めるのは、秋以降でいい。調子は上向いている」と米田勝朗監督。小林や山本のような絶対的な存在はいないものの、5000メートルを16分台前半までで走れる選手がそろう選手層は、出場26チーム中随一であることに変わりない。指揮官は「全体的なレベルはすごく上がってきている」と総合力で勝負する算段だ。

 米田監督は「去年のような独走はない。アンカー勝負になる」と接戦を予想する。入学してから一度も駅伝での敗北を知らない学生たちに突きつけられた正念場。増渕は「連覇するチャンスがあるのは自分たちだけ。プレッシャーも楽しむ」と重圧を力に変えて駆け抜ける決意を示した。

(2023年10月24日 中日新聞朝刊23面より)

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