協定書を手にする湯沢学長＝豊明市の藤田医科大で

　藤田医科大（豊明市）は、シンガポール国立大との間で、医学分野での共同研究などに向けた協定を結んだ。両大をインターネット設備で結んだ遠隔手術の実証実験や、学生の相互交流を進める。

　藤田医科大は国内で、遠隔での内視鏡手術支援ロボットを使った手術の技術向上を進めている。今回の協定締結により、日本とシンガポールの間で遠隔手術の実証実験を実施するための調整を進める。

　協定では他に、科学や情報技術（ＩＴ）などの分野の情報交換のほか、研究者らによる研究交流、学術セミナーの共同開催などを想定している。

　協定はオンラインで藤田医科大の湯沢由紀夫学長らが締結した。同大を運営する藤田学園の星長清隆理事長は「世界有数のグローバル大学と締結できたことは喜ばしく、本学の今後の発展に向けて多くの学びを得たい」と話している。　（福本英司）

（2023年9月20日　中日新聞朝刊県内版より）