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学生活動  2023.09.08

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アクセサリー合作で カンボジア女性支援 金城学院大生ら活動

DIAGIRLの新作アクセサリー=守山区の金城学院大で

DIAGIRLの新作アクセサリー=守山区の金城学院大で

■売り上げに応じ現地へ給料 「カワイイ」を世界変える力に

 カワイイで、世界を変えたい-。金城学院大学(守山区)の学生たちが今年も、カンボジアの貧しい農村地域を訪れ、現地の女性らとともにアクセサリー作りをした。持続可能な開発目標(SDGs)も意識し、リサイクルガラスを材料に使ったピアスやイヤリングを製作。16日に栄の久屋大通公園である「環境デーなごや」への出店を皮切りに、販売を始める。 (水谷元海)

 「仕事をくれてありがとう」。8月下旬、カンボジア北西部シェムリアップ州の農村で、アクセサリー作りに携わった女性が涙ながらに感謝した。3年の小嶋万尋(まひろ)さん(20)はその姿を思い出し「自分も役に立てたと思えてうれしかった」と振り返った。村の女性たちは主に農業や畜産業に従事するが、月収は日本円で2万円ほどしかないという。

 国際情報学部の佐藤奈穂准教授のゼミ生が、支援する側と受ける側が互いに成長できる国際協力を目指す活動。2015年度に学生がデザインを担うブランド「DIAGIRL(ディアガール)」を立ち上げ、毎年、シェムリアップ州の農村を学生が訪ねている。

 今夏は3年生11人が8月下旬の4日間、村に滞在し、20~30代の現地女性15人と一緒に約600点を製作。学生たちは言葉の壁に戸惑いながらも、現地で話されるクメール語の簡単な表現を覚え、身ぶり手ぶりを交えて意思を伝えた。小嶋さんは「複雑なものは1個作るのに何時間もかかるが、一生懸命に取り組んでいた。間違えて作り直しになっても笑顔で、すごく温かい人たちだった」と話す。

 アクセサリーの売れ行きが女性らの収入に直結する仕組み。日本での売り上げのうち3割程度を歩合制で女性たちに給料として支払う。昨年度は約90万円を売り上げ、約30万円を支払った。本年度は売り上げ100万円を目標に掲げる。

 デザインも学生自身が「カワイイ」と思えるものにこだわり、今年は国内で人気の合成樹脂のレジンやビーズをあしらった。透明なレジンに金箔(きんぱく)を閉じ込めた小ぶりなピアスは、服装を選ばない上品な仕上がりに。グレーがかった「くすみカラー」のビーズを使ったイヤリングは、年代を問わず、おしゃれに耳を飾る。

 アクセサリーは、10月に同大である金城祭や名駅のジェイアール名古屋高島屋である「やさしい暮らし展」などでも販売。オンラインショップでも購入できる。

(2023年9月8日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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