マットレスについて高岡会長兼社長（右）から説明を受ける星長理事長＝豊明市の藤田医科大で

　幸田町などに生産拠点を置く寝具メーカーのエアウィーヴ（東京）が、災害時に使えるマットレス１０５床と段ボールベッド２０個を、災害医療に力を入れる藤田医科大を運営する藤田学園（豊明市）に寄贈した。

　マットレスは、２０２１年に開催された東京五輪・パラリンピックの選手村に同社が提供し、使われた高身長対応用。長さ２１０センチ、幅９１センチ、厚さ１３センチ。災害時に備え、１０分割にコンパクトに収納でき、洗うこともできる。

　寄贈された藤田学園は、大規模災害時に学内の体育館やホールに緊急開設する医療避難所で活用することを計画している。

　藤田医科大で２０日、寄贈式があり、エアウィーヴの高岡本州（もとくに）会長兼社長は、同大が進める災害医療への取り組みを踏まえ、「災害時にお役に立てるのであれば光栄」と話した。藤田学園の星長清隆理事長は災害時に避難してくる被災者のケアなどが課題にあるとした上で「マットレスがあることで、安心して休んでいただける」と感謝した。

（2023年6月21日　中日新聞朝刊県内総合版より）