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学生活動  2023.05.12

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わかあゆ学園の子ども 朝日大生と育む 社会に出る力

イチゴ狩りをする生徒たち=関市倉知のやまへい農場で

 県内唯一の児童自立支援施設「わかあゆ学園」(大野町)の子どもたちと、朝日大(瑞穂市)が交流を続けている。学生や地元の企業とふれあう場を設けるなどして、周囲から愛情を受ける経験を積んでもらい、将来社会に出るための力を育んでもらう。(大沢悠)

■イチゴ狩り楽しむ 愛情いつか与える側に

 児童自立支援施設は、家庭環境などの理由で生活支援が必要だったり、不良行為をするおそれがあったりする子どもの自立支援が目的。朝日大の大野正博教授が2012年に保護司となり、ゼミの活動で同学園の参観を始めたことをきっかけに交流が生まれた。

 大野教授は、学生による更生保護のボランティア団体「朝日大BBS会」のコーディネーターも務め、施設の子どもたちと学生が参加する卓球大会や菓子作り行事などを開催。交流を続ける中で、協力を申し出る地元企業も出てきた。

 関市倉知の「やまへい農場」は先月末、子どもたちのためにイチゴ農場を無償で開放。学園の中学1~3年生の生徒9人が、朝日大の学生3人とともに約2000平方メートルの農場に実る6種類のイチゴを収穫し、おいしそうに頬張った。

 男子生徒の1人は「イチゴ狩りは初めてで、どうやってやるんだろうと思った。イチゴの上の方と下の方で味が違うのが面白い」と笑顔を見せた。

 農場主の山田修平さん(44)は「楽しんでくれているのが伝わるのでうれしい。いろいろな経験をする手伝いができれば」と話した。

 大野教授は「大人との『縦の関係』ではなく、お兄さんお姉さんの立場なら、子どもたちも素直に接することができる。周りから愛情を受けることで、社会に出た時、愛情を与える側になってほしい」と期待している。

(2023年5月12日 中日新聞朝刊岐阜近郊版より)

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