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お知らせ 2023.04.20
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その「自撮り」 撮影も送信も× 子どもの性被害防ぐアプリ完成
■開発の藤田医大、IT会社に感謝状 県警
子どもの「自撮り」による性被害を防ぐための無料スマートフォンアプリ「コドマモ」が完成した。県警の働き掛けで、豊明市の藤田医科大と都内のIT会社「スマートブックス」が制作。裸や下着姿などの写真を人工知能(AI)が自動検知し、他人への送信などの未然防止につなげる。(山本拓海)
アプリは子どもと保護者のスマホに入れて使用。「わいせつ」と判断される画像を子どもがスマホで撮影すると、保護者のスマホに通知し、画像の削除を促す仕組みになっている。「わいせつ」かどうかは、4万枚以上の画像を学習したAIが判定する。
県内の児童ポルノ関連の被害児童数は、この3年で年間100人ほどで推移。昨年は92人で、うち4割近くが、だまされたり脅されたりして自分の裸を「自撮り」し、メールなどで送らされる被害に遭っている。
3月末からサービスの提供を始め、現在は国内外で700組以上の親子が利用する。今後は画像だけでなく動画にも対応させ、犯罪につながる交流サイト(SNS)のやりとりの検知機能なども拡充させるという。
県警は17日、大学と同社に県警本部で感謝状を贈った。藤田医科大の村川修一准教授は「親の管理にも限界がある中、AIが介在して見守り効果を果たすことに意味がある」と指摘。同社の冨田直人社長は「問題のある画像をAIを使って消すだけでなく、親子間の対話を促し、被害を1人でも減らせたらうれしい」と話した。
(2023年4月20日 中日新聞朝刊県内総合版より)
子どもの「自撮り」による性被害を防ぐための無料スマートフォンアプリ「コドマモ」が完成した。県警の働き掛けで、豊明市の藤田医科大と都内のIT会社「スマートブックス」が制作。裸や下着姿などの写真を人工知能(AI)が自動検知し、他人への送信などの未然防止につなげる。(山本拓海)
アプリは子どもと保護者のスマホに入れて使用。「わいせつ」と判断される画像を子どもがスマホで撮影すると、保護者のスマホに通知し、画像の削除を促す仕組みになっている。「わいせつ」かどうかは、4万枚以上の画像を学習したAIが判定する。
県内の児童ポルノ関連の被害児童数は、この3年で年間100人ほどで推移。昨年は92人で、うち4割近くが、だまされたり脅されたりして自分の裸を「自撮り」し、メールなどで送らされる被害に遭っている。
3月末からサービスの提供を始め、現在は国内外で700組以上の親子が利用する。今後は画像だけでなく動画にも対応させ、犯罪につながる交流サイト(SNS)のやりとりの検知機能なども拡充させるという。
県警は17日、大学と同社に県警本部で感謝状を贈った。藤田医科大の村川修一准教授は「親の管理にも限界がある中、AIが介在して見守り効果を果たすことに意味がある」と指摘。同社の冨田直人社長は「問題のある画像をAIを使って消すだけでなく、親子間の対話を促し、被害を1人でも減らせたらうれしい」と話した。
(2023年4月20日 中日新聞朝刊県内総合版より)