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中日新聞掲載の大学記事

大学野球  2023.04.10

愛知大学野球 名城大・松本貫禄リリーフ

4イニングを1安打無失点と好投した名城大の松本=パロマ瑞穂野球場で

4イニングを1安打無失点と好投した名城大の松本=パロマ瑞穂野球場で

 名城大と中京大が連勝し、勝ち点を獲得した。名城大は今秋ドラフト上位候補の最速153キロ右腕、松本凌人投手(4年・神戸国際大付)がリリーフで6回からの4イニングを1安打無失点、5奪三振に抑えて愛大に8-1で快勝した。中京大は16安打で愛知東邦大に15-3と大勝した。

■4イニング無失点

 ドラフト候補が貫禄の投球を見せた。6回から今季初登板した名城大の松本は、危なげない投球で3イニング連続で三者凡退。9回に先頭の安打から招いた無死二、三塁のピンチは連続三振などでしのいだ。無失点投球にも「先頭にヒットを許してはだめ。もっと内容を求めたい」と自己評価は厳しめの40点を付けた。

 「プロから即戦力として見てもらえるように」と冬は左打者対策でシンカーを完全習得した。右サイドから繰り出す力のある直球に加えて新球も駆使。5つの三振すべてを左打者から奪った。

 ネット裏からは8球団計15人のスカウトが目を凝らした。楽天の山田スカウトは「ボールの強さ、変化球の精度が上がって成長を感じる。上位候補に入る」と話せば、DeNAの河原スカウティングディレクターは「ボールも強いがハートも強い。抑えでも先発でもできそう」と評価する。

 「ドラフトも半年後に迫っている。試行錯誤しながら一日一日進化していきたい」。全国の舞台で結果を残してきても、まだまだ成長し続ける。 (谷大平)

■2戦連続2桁安打 中京大

 中京大は開幕から2試合連続の2桁安打。昨季までの主砲で、ヤクルトにドラフト3位で入団した沢井の穴を打線全体で埋めた。2-3の5回1死一、二塁で2番鶴田の2点適時三塁打で逆転。8回には5安打の集中打で6点を追加してリードを広げた。鶴田は「沢井さんがいない分、一人一人が出せる力を出すように心掛けている。チーム状態はいい。この勢いに乗りたい」と次週の愛工大戦を見据えた。

▽2回戦(中京大2勝)
中京大 100031262|15
愛知東邦大 030000000|3
(京)清水、麻続、中川、森-牧山
(邦)上田、井上、玉井、富田、瓜生-松吉
本塁打 松山、牧山(京)

▽同(名城大2勝)
名城大 000400112|8
愛大 000100000|1
(城)岩井天、松本-加藤、門田
(愛)大島、玉木、村上-稲吉、勝部
本塁打 堀(城)

(2023年4月10日 中日スポーツ7面より)

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