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学生活動  2023.02.28

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長久手 県芸大で卒展 新聞の「損紙」で作ったいす

清水さんの「CHUBBY」を鑑賞する来場者たち=長久手市の県立芸術大で

清水さんの「CHUBBY」を鑑賞する来場者たち=長久手市の県立芸術大で

 今春巣立つ142人の作品を集め、長久手市の県立芸術大で開催中の「卒業・修了制作展 木木木(もり)の卒展」(3月1日まで)に、一風変わった素材で作ったいすが展示されている。使われたのは新聞の刷り始めに出る「損紙」。約100キロを提供した中日新聞印刷(名古屋市北区)によると、損紙は毎日数100キロは出るといい、通常は古紙として業者に販売している。(伊藤ちさと)

 「CHUBBY(チャビー)」のタイトルで計7脚を出品したのは、同大4年でデザイン専攻の清水翔さん(24)。「見たことのないいすを」と、木や粘土などに比べて自由度が高い紙、中でも誰にも身近な新聞を使おうと考えた。自分で調べて損紙の存在を知り、昨年10月ごろ、同社に電話で提供を頼んだ。

 「軟らかくて薄く、形が作りやすかった」と接着剤で固めて完成させた。「普段から見ている素材なので、みんなになじみやすい」と話す。同社の成瀬直文取締役は、「広い意味でSDGs(持続可能な開発目標)の取り組み。教育の分野で活用してもらえたのもよかった」と喜んでいた。

 午前10時~午後5時。(問)同大芸術情報・広報課=0561(76)2873

(2023年2月28日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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