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中日新聞掲載の大学記事

2010.08.11

小島(愛院大)と牧(名商大)初優勝 中部学生男女ゴルフ

 第40回中部学生ゴルフ選手権は10日、岐阜県関市の岐阜関カントリークラブ東コース(男子7256ヤード、女子6363ヤード、パー72)で後半の18ホールストロークプレーを行った。当初男子は54ホールの後半36ホールが行われる予定だったが、雷雨による2度の中断のため18ホールに短縮。愛院大3年の小島大輝がこの日70で回り通算イーブンパーの144で初優勝。女子は名商大3年の牧里奈が3オーバーの147で初優勝した。男子上位22人(22位タイはマッチング・スコアで杉浦)、女子14人が24日から京都・城陽CCで行われる日本学生選手権の出場権を得たほか、男子5位タイまでに中部オープンへの出場権が与えられた。

■「優勝」にキョトン

 「君が優勝だよ」と言われた小島は一瞬キョトン。思ってもみなかった事だった。

 最終18番、7メートルほどのバーディーパット決めて上がると、競技役員が告げた。「プレーオフの準備しとけよ」。が、小島には現実感がない。それより、日本学生への出場権が取れたことがうれしくて、クラブハウスの2階の部屋に入って、申込書にペンを走らせていた。そこで告げられた朗報。「優勝なんかカケラも思ったことはないし、僕なんか」と言ったきり、笑いも出ない。

 愛工大名電高時代は80を切れなかった。愛院大に進学し、かつて名門だったゴルフ部に入ると2部落ち。「この春、やっと1部に戻ったばかりなんです。念願だった中部オープンにも出られるしうれしい」。こういって笑顔になったのは、だいぶ後になってからだった。

■うれし涙止まらず

 大学3年間の思いがつまった牧の涙が止まらない。「負けたくないと思いながら、ずっとやってきた。だけど、うまくいかなくて」。大会2日前、同級生のスイングを見て修正。13番でダブルボギーが出たときも「もう冷静でいられました」。自信を取り戻した牧に、優勝が駆け足で寄ってきた。

(2010年8月11日 中日スポーツ9面より)
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