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イベント  2022.11.22

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生演奏の魅力 児童に届け 西文化小劇場と名芸大が連携

子どもたちに演奏を披露する名古屋芸術大の学生ら=西区の稲生小で

子どもたちに演奏を披露する名古屋芸術大の学生ら=西区の稲生小で

■管楽器×打楽器 市内5校で実施

 新型コロナウイルス禍で文化芸術に触れる機会が減った子どもたちに生演奏を届ける企画を、西区の西文化小劇場と名古屋芸術大(北名古屋市)が連携して取り組んでいる。昨年度、区内の小学校1校で試行的に実施し、本年度は5校で演奏会を開催。今月、稲生小学校で第1回があり、同大の学生13人が管楽器と打楽器のアンサンブルで音楽の魅力を伝えた。(森本尚平)

 「トドケオンガク!」と題した事業は昨年度、感染防止のために打楽器のみの編成で実施。本年度から本格的に事業を進め、学生たちがフルートやオーボエ、サックスなどの管楽器とドラム、シロフォンといった打楽器の合奏を披露する。

 2日は、子どもたちにも親しみやすいジブリ映画「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」の主題歌、ミッキーマウスマーチなど7曲を奏でた。クラシック音楽や楽器の奥深さにも触れてもらうため、指揮者なしで目線や楽器の動きで息を合わせて「ハンガリー舞曲第5番」を演奏。高い技術で5年生104人を魅了した。

 5年の女子児童(11)は「名前を知ってる楽器でも、どんな音か聞いたことのない楽器もあっていい経験になった」。男子児童(11)は「いろいろな音が重なって迫力があった」と目を輝かせていた。

 学生たちも、コロナ禍で演奏を披露する場が失われてきた。打楽器を担当した同大4年の岩佐桃歌さん(21)は「聞いてもらえる場所が増えると、私たちも頑張ろうという気持ちになる。生で『こういう楽器なんだよ』と伝えられるような演奏を子どもたちの耳に届けたい」と意気込む。

 事業は地元企業の協力を得て実施され、22日に庄内小学校、来年1月23~25日になごや、城西、比良西の3小学校を順に回る。同劇場の河原裕輝館長は「子どもたちの喜んでいる姿を見るとこちらもうれしい。来年度以降はもっと事業の輪を広げていきたい」と話した。

(2022年11月22日 中日新聞朝刊市民版より)

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