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イベント 2022.11.18
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BL漫画通じ社会など考察 出版社編集長 名短大で講座

BL漫画の変遷や愛される理由を紹介する入江さん(左)と三好さん=豊明市の名古屋短大で
社会学とメディア研究が専門の現代教養学科の西原麻里准教授(39)が担当する授業「現代の文化」の一環。三好さんらは、BLは少年愛を描く1970~80年代の少女漫画が始まりと説明した。やがて、それを基にした同人誌の2次創作から商業漫画雑誌へ進出。現在は実写化映画や海外にも広がっていると話した。
BL漫画に癒やされる女性が多いといわれる理由については「人の持つ多様性や繊細さを否定せず、生き方や考え方を深掘りする作品が多いから」と分析。「BL愛の濃いファンが作家を育てる肥沃(ひよく)な大地をつくっている」と、さらに読者層が広がる可能性を語った。
西原准教授は「ジェンダーや同性婚など社会的な問題も積極的に織り込んでいるBL漫画が、時代の特徴や価値観、生き方を考えるきっかけになれば」とまとめた。
(2022年11月18日 北陸中日新聞朝刊市民総合版より)