自分で仕立てた「エシカル」な衣装を身に着けて歩く学生ら＝名古屋市千種区の星が丘テラスで

　社会や環境に配慮する「エシカル」をテーマにしたファッションショーが２２日、名古屋市千種区の星が丘テラスであった。近くの椙山女学園大の学生らが、織物メーカーから提供された高級生地「尾州ツイード」の余りなどで仕立てた衣装を披露した。

　アパレルを学ぶ学生１２人が１人１着制作。コロナ禍の収束を願い、暗闇を意味する黒を基調色に、光を表す赤やオレンジを差し色に採用。金色のチェーンで飾るなどして強さを感じさせる服に仕上げた。

　学生らはそれぞれの衣装を着て、特設ステージに登場。ウオーキングをしてポーズを取り、作品に込めた思いを紹介した。４年の三浦さん（２２）は「洋服は少し手を加えるだけでも雰囲気が変わる。家で眠る服も新しくよみがえらせられると知ってもらいたい」と話した。

　廃材を利用して製品にする「アップサイクル」に取り組む事業者などによるトーク企画もあった。エシカル消費の推進に取り組む中部エシカリングプロジェクト（名古屋市）が主催し、オンライン配信した。　（山本拓海）

（2022年1月23日　中日新聞朝刊県内総合版より）