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2008.05.23
全日本大学野球選手権出場かけあす東海地区選手権
全日本大学野球選手権(6月10日開幕・神宮、東京ドーム)の出場権を懸けて、三重、岐阜、静岡の3学生リーグ覇者が激突する東海地区大学野球選手権(中日新聞社後援)が24日、長良川球場で行われる。三重学生リーグを制した三重中京大の主砲・嶋田将大右翼手(2年・福井工大付福井)は4番に座った今季、大砲の素質が開花。同リーグで5本塁打を放ってMVPに選ばれた。東海大海洋学部(静岡)、昨年の全日本選手権出場の中部学院大(岐阜)を倒すためには嶋田のバットの爆発が期待される。
2年生4番 三重中京大に嶋田あり
三重学生リーグで5本塁打
「2年生4番」として嶋田はこの春、大ブレークした。三重学生リーグで打率3割4分3厘、5本塁打、13打点の活躍で、リーグの最優秀選手に選ばれた。
「たまたまです。打ち損じも多かった」と控えめだが、3番だった1年時は春、秋のリーグで1本塁打ずつだったから急成長だ。
今リーグで印象的な一発が、最終戦の三重大戦の決勝2点本塁打。5−5の同点で迎えた延長14回。内角速球をすくい上げ、右翼席にたたき込んだ。仮にこの試合でチームが負けていれば、四日市大に優勝をさらわれていただけに値千金の一発だった。
「昨年は結果を欲しがって焦って打ちにいっていた。今年は冷静に打席に立てて、球が良く見えて呼び込んで打てた」と嶋田は自己分析する。もともと高校時代も通算20本塁打を放っていた長距離砲。持ち前の長打力が開花し、「バットのしんに当たって振り切れれば、木のバットでもボールが飛んでいくことがわかった」と自信をつけた。
かつて尽誠学園高(香川)を率いて甲子園の常連監督だった三重中京大・大河賢二郎督(62)は「5本塁打は、そう簡単には打てるものではない」と成長を認める。「まじめな性格で試合になると自分のスイングができる。練習のたまもの」と東海地区大学選手権でも主砲のバットの爆発を期待する。
三重中京大は昨秋の明治神宮野球大会の中部代表を決める王座決定戦に出場したが、兄弟校の中京大にサヨナラ負けし、全国大会出場はかなわなかった。嶋田は中京大戦では本塁打も打ち「自信になったけど悔しさも大きかった」と話す。早大のスーパースター・斎藤佑とは同い年の“ハンカチ世代”。「一回対戦してみたい気持ちはある」と打ち明ける。そのためには念願の全国出場を勝ち取ること。「試合を決める一本を打ちたい」と固く誓った。 (田中一正)
(写真)全日本大学野球選手権出場をかけた東海地区大学選手権での活躍を誓う三重中京大・嶋田=三重県松阪市の同大で
(2008年5月23日 中日スポーツ12面より)
2年生4番 三重中京大に嶋田あり
三重学生リーグで5本塁打
「2年生4番」として嶋田はこの春、大ブレークした。三重学生リーグで打率3割4分3厘、5本塁打、13打点の活躍で、リーグの最優秀選手に選ばれた。
「たまたまです。打ち損じも多かった」と控えめだが、3番だった1年時は春、秋のリーグで1本塁打ずつだったから急成長だ。
今リーグで印象的な一発が、最終戦の三重大戦の決勝2点本塁打。5−5の同点で迎えた延長14回。内角速球をすくい上げ、右翼席にたたき込んだ。仮にこの試合でチームが負けていれば、四日市大に優勝をさらわれていただけに値千金の一発だった。
「昨年は結果を欲しがって焦って打ちにいっていた。今年は冷静に打席に立てて、球が良く見えて呼び込んで打てた」と嶋田は自己分析する。もともと高校時代も通算20本塁打を放っていた長距離砲。持ち前の長打力が開花し、「バットのしんに当たって振り切れれば、木のバットでもボールが飛んでいくことがわかった」と自信をつけた。
かつて尽誠学園高(香川)を率いて甲子園の常連監督だった三重中京大・大河賢二郎督(62)は「5本塁打は、そう簡単には打てるものではない」と成長を認める。「まじめな性格で試合になると自分のスイングができる。練習のたまもの」と東海地区大学選手権でも主砲のバットの爆発を期待する。
三重中京大は昨秋の明治神宮野球大会の中部代表を決める王座決定戦に出場したが、兄弟校の中京大にサヨナラ負けし、全国大会出場はかなわなかった。嶋田は中京大戦では本塁打も打ち「自信になったけど悔しさも大きかった」と話す。早大のスーパースター・斎藤佑とは同い年の“ハンカチ世代”。「一回対戦してみたい気持ちはある」と打ち明ける。そのためには念願の全国出場を勝ち取ること。「試合を決める一本を打ちたい」と固く誓った。 (田中一正)
(写真)全日本大学野球選手権出場をかけた東海地区大学選手権での活躍を誓う三重中京大・嶋田=三重県松阪市の同大で
(2008年5月23日 中日スポーツ12面より)