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学生活動  お知らせ  2021.10.08

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晩秋の有松感じて 16日から土日に催し 生け花展示や茶席

電動ドリルなどで竹に穴を開ける学生=緑区有松で

電動ドリルなどで竹に穴を開ける学生=緑区有松で

 旧東海道の古い町並みを舞台に伝統や文化に親しむ「晩秋の有松を楽しむ会」が、16日~11月14日の土日に緑区有松で開かれる。例年は2日間の開催だが、今回は来場客を分散しようと、初めて1カ月の長期にわたって開く。 (斉藤和音)

 常設の催しでは、町家の軒下などに生け花を飾るほか、絞りの実演や着物の展示、町並みツアーなどがある。イベントのテーマの1つのSDGsを意識し、竹や草木染の生地、炭などで循環を表したシンボルオブジェを、名鉄有松駅改札付近に置く。

 プロの演奏家による「有松町家ライブ」もあり、登録有形文化財の棚橋家住宅などを舞台に、しの笛やピアノ、二胡(にこ)などの音色が楽しめる。藍染めや草木染体験、茶席などもある。

 実行委員長の佐藤貴広さん(40)は「伝統が今も受け継がれていたり、伝統と新しいものを融合したものが生まれていたりと、イベントを通して今の有松を感じてもらいたい」と来場を呼び掛ける。

 体験には予約や参加費が必要で、ホームページから申し込む。(https://www.arimatsu-event.info/)

■初日に幻想的竹あかり 名城大生ら制作

 初日の16日夜には、歴史ある街並みを竹あかりで照らす「有松ミチアカリ2021」が開かれる。開催を前に、名城大の学生らが準備に追われている。

 竹あかりは、竹筒に大小の穴を開け、内側から明かりをともして幻想的な光を楽しむ。強い繁殖力で里山を荒らす「竹害」対策としての一面もある。

 名城大理工学部建築学科の学生有志30人が中心になって取り組み、今年で6回目。今回のテーマは「KAEN」で、寄り集まって燃える「火炎」や活動に関わる人との「縁」などを表現する。

 学生たちは6月、大高緑地と牧野ケ池緑地の竹やぶから長さ3メートルの竹を切り出す作業をスタート。先月からは170本の竹に電動ドリルなどで無数の穴を開けて加工している。3年の平田千沙都さん(22)は「放置されて『竹害』といわれる竹が、アートの材料として使えるんだと知ってもらえたら」と話す。

 竹筒の中には計2500本のろうそくを入れ、ゲストハウスMADOの周辺で飾る。点灯は午後5時半~~8時半ごろ。使用した竹は、竹炭にして畑の肥料などに活用される。

(2021年10月8日 中日新聞朝刊市民版より)

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