カードゲーム方式で災害協力について学ぶ生徒ら＝七尾市の田鶴浜高で

　七尾市の田鶴浜高校衛生看護科は、災害発生時の実践的な看護について学んでいる。有事に地域住民の命と生活を守る看護のプロフェッショナルを目指し、学習に励んでいる。

　１６日は金沢工業大（野々市市）と連携し、建築学科の山岸邦彰教授がオンラインで講師を務めた。１～３年生１２０人は、カードゲーム形式で災害協力について学ぶ「ダイレクトロード」に臨んだ。

　七尾市で大地震が発生し１５分が経過するも、消防隊が到着していないとの想定。５、６人でグループになった生徒には、それぞれ火災やけが人の状況など断片的な情報が書かれたカードが配られる。足りない情報を互いに補い合い、けがの手当ての方法や高台へ避難するまでの手順などをまとめていった。

　３年の女子生徒（１７）は「自分しか知らない情報を伝える難しさを知った。場所を伝えるときは言葉でなく、書いてみるのが有効だと思った」と話した。後日、防災のオンライン研修を実施したほか、マップにまとめるため校内の防火扉や消火器のある場所などを調べた。　（稲垣達成）

（2021年9月24日　北陸中日新聞朝刊能登総合版より）