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お知らせ  2021.09.04

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災害時 ロボットが負傷者救助へ 豊田市消防と愛工大が連携訓練

ロボットが安全を確認した後、担架を運びこむ隊員=豊田市藤岡飯野町で

ロボットが安全を確認した後、担架を運びこむ隊員=豊田市藤岡飯野町で

 豊田市消防本部は3日、愛知工業大(豊田市)が開発した災害対応ロボットと救助隊の連携訓練を旧藤岡交流館(同市藤岡飯野町)で実施した。大規模地震の発生に備え、人が立ち入るのに危険な場所で負傷者を確認、救助した。(小野開栄)

 同大工学部の奥川雅之教授(50)の研究室が開発したロボットを遠隔操作で動かし、建物内に取り残された負傷者を捜索した。倒壊建物に見立てるため、解体中の旧藤岡交流館を使った。

 ロボットは、がれきなどの障害物を乗り越えられる構造で、搭載された音声付きカメラで、負傷者との意思疎通もできる。

 2013年に市と同大が結んだ連携協定に基づき、15年から消防本部と同大は複数回にわたって訓練してきた。今回は無線が届きにくいコンクリートの建物でロボットを動かすため、無線を中継するもう1台のロボットも用意した。

 ロボットは救助隊員が壁にドリルで開けた穴から進入し、救助を必要とする負傷者を発見すると、センサーで周辺の安全を確認。ロボットから情報をもらった隊員らが担架を使って負傷者を運び出した。

 訓練は成功したが、がれきを乗り越えるのに時間がかかるなど課題も見つかった。奥川教授は「今回得られた知見を基に迅速な救助ができるよう改良したい」と話した。

(2021年9月4日 中日新聞朝刊豊田版より)

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