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お知らせ  2021.06.29

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安心な実習へ まず一歩 医療系学生 大規模接種開始

新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける学生=岐阜市六条南2の岐阜産業会館で

新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける学生=岐阜市六条南2の岐阜産業会館で

 県内の医療系学生を対象にした新型コロナウイルスワクチンの優先接種が28日、県が運営する大規模接種会場の岐阜産業会館(岐阜市六条南2)で始まった。30日までに約3000人が接種を受ける。(浜崎陽介、佐々木勇輝)

 医療系学生は県が示した優先接種の対象に含まれる。大学からの要望もあり、調整を進めていた。独自に接種を実施する大学を除き、医療機関での実習などを控えた医療系の大学、短大、専門学校の計12校が参加する。ワクチンは米モデルナ製を使用する。

 この日は朝日大(瑞穂市)岐阜保健大(岐阜市)など5校の計990人が接種した。接種後に副反応で気分が悪くなったため救護室で休んだ学生が5人いたが、いずれも回復した。

 接種を担当したのは朝日大病院の医師、歯科医師、看護師、朝日大の教員らで、3日間で延べ60人が協力する。朝日大の田中聡事務局長は「実習は患者と接するので、接種は患者の安全につながる。学生も不安だと思うが、安心できる学習環境を提供する手伝いができれば」と語った。

 朝日大3年の佐光翔馬さん(20)は「隣でワクチンを打って体調を崩している人がいたので不安になったけど、痛くなかったので安心している」と胸をなで下ろした。8月に病院での看護実習を控える朝日大1年の徳田彪冴(ひゅうが)さん(19)は「ワクチンは打ったけれども実習があるので、感染リスクを避ける生活をしていきたい」と気を引き締めた。

 同会場では県が高齢者向けの大規模接種を実施していた。高齢者には特段の配慮が必要になることもあり、これまでは1日当たりの接種数は最大580人ほどだったが、今回は大幅に増やして実施した。

 県は今後、県警職員や県立学校教職員などを対象に、大規模接種を進める方針を示している。県の担当者は「医療従事者が確保できれば、1日当たり1000人は無理のない人数だった。日々改善しながら進めたい」と話した。

(2021年6月29日 中日新聞朝刊岐阜県版より)

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