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中日新聞掲載の大学記事

学生活動  お知らせ  2021.06.24

北海道厚沢部町 特産品使いコロッケ、おはぎ 過疎化の町をレシピで応援

オンライン上で開かれた厚沢部町応援レシピ報告会

オンライン上で開かれた厚沢部町応援レシピ報告会

■愛知学院大の学生ら考案 オンラインで報告

 過疎化が進む北海道厚沢部(あっさぶ)町の地域活性化プロジェクトとして、愛知学院大心身科学部健康栄養学科(日進市)の学生らが、同町発祥のジャガイモ「メークイン」などの特産品を使い、スポーツをする子どもたちにぴったりのレシピを開発し、冊子にまとめた。21日にはビデオ会議アプリを使って、同町の農家ら関係者に成果を報告した。(平木友見子)

 同町は、北海道南西部にあり人口約3600人。基幹産業は農林業だが近年、担い手が少なくなっている。過疎化の課題解決をするため2013年から、同大と連携を開始。学生有志は毎年、同町を訪れて地域資源を活用したビジネスを模索し、農産物加工品を販売するオンラインショップを立ち上げるなどしてきた。

 だがコロナ禍で昨年は訪問中止に。今年も事態が変わらない中、すべてのやりとりをオンラインで行うこととし、同学科の有志ら約20人が、4つの特産物を使ったレシピづくりに挑戦。差別化を図るため、運動する子どもにテーマを絞り、カルシウム豊富で野菜が多く取れる料理を考えた。

 報告会では、同町産のコメ「ふっくりんこ」の大粒で甘みの強い特徴を生かし、ナッツ入りおはぎを考えた3年の川崎真緒さん(20)は「集中力回復効果と脳の活性化が期待できる」と紹介。5種類の野菜入りのメークインコロッケを考えた3年の大久保有未さん(21)は「トマトは下ごしらえで穴を開け油がはねないようにした」と工夫を語った。

 レシピのコロッケを作ったという同町のメークイン農家の男性は「トマト入りは今まで食べたことがないが、甘みが乗っていておいしかった」と感想を伝えた。監修を務めた名古屋グランパス栄養アドバイザーで、同大非常勤講師の森裕子さんは「彩りや具材のサイズなど学生なりの工夫が伝わるレシピ。通常発想できないアイデアも多くあった」と講評した。

 約2000部製作した冊子には、考案した8つのレシピのほか、同町の魅力が伝わるよう、学生が取材した農家のインタビューや子どもたちへの応援メッセージも掲載。同大付属の愛知高運動部などに配布しているほか、今後、同大を会場に大会などを開催する団体などにも配り、県内で同町の認知度向上とファン獲得を目指す。

(2021年6月24日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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