藤田医科大内に設置された「アジア大学サミット」の学内向けパブリックビューイング＝豊明市で

　藤田医科大（豊明市）で１日始まった「アジア大学サミット」。世界中の大学のトップら約５７０人がオンラインで参加する日本初の国際会議で、藤田医科大に設けられた学内向けのパブリックビューイングには多くの大学関係者が集まり、講演に耳を傾けた。

　初日の「産業から学ぶ」をテーマにした基調講演では、古森重隆・富士フイルムホールディングス会長兼最高経営責任者が登壇。リーダーに必要な要素として「強い意志」「何を優先するかの判断」「スピード」「物事の転がし方、動かし方」が必要だと強調した上で「押し寄せる情報の波の中から、本質をつかみ取ることも重要だ」と訴えた。

　初日はほかに、シンガポール国立大のタン・エン・チャイ総長らが講演した。２～３日目は「産学連携をどう達成するか」「感染症のパンデミック（世界的大流行）根絶への大学の役割」などが話し合われる。

（2021年6月2日　中日新聞朝刊県内版より）