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お知らせ  2021.04.19

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名城大チーム 原子可視化 新方法を開発

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 名城大の飯島澄男・終身教授(81)=中日文化賞受賞者=らのチームが、最新の電子顕微鏡を使って、物質の結晶構造を調べる方法を考案し、英科学誌「コミュニケーションズマテリアルズ」に発表した。

 物質はさまざまな原子から成り立つ。今回飯島教授らが開発したのは、どんな原子がどのように並んでいるかという物質の結晶構造を調べる方法。日本電子製の高性能の電子顕微鏡を使い、物質の表面に細く絞った電子線を順次あて、各原子から出る微弱なエックス線を検出して分析することで、原子の種類や配列の仕方などが分かった。

 結晶構造を調べる従来の方法では白黒の画像しか得られなかったが、今回は原子の放つエックス線によって種類が区別できるため、原子の種類ごとに色付けしたカラー画像を得られるのも特徴。この方法で、リチウムイオン電池の電極材として注目されるニオブとタングステン原子からなる金属酸化物の結晶を観察し、原子ごとに色分けされて規則正しく並ぶ様子が明らかになったという。

(2021年4月19日 中日新聞夕刊6面より)

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