協定書にサインして記念撮影する豊橋信金の山口理事長（左）と愛知大の川井学長＝豊橋市の愛知大豊橋校舎で

　愛知大と豊橋信用金庫（豊橋市）は５日、人材育成や地域貢献活動などで協力するための協定を結んだ。豊橋信金の顧客には地元の中小企業が多く、後継者確保などの問題解決を具体的に検討していく。

　愛大によると、２０１１年に豊橋校舎に地域政策学部が開設されて以降、大学での授業に豊橋信金が職員を講師で派遣したり、中小企業約５００社を対象にしたアンケートで事業承継問題をともに研究したりするなど、協力関係を構築。関係をより深めようと、協定締結が持ち上がった。

　手始めに２１年度春学期の授業で、地域貢献や地域活性化のあり方について豊橋信金の事例を基に研究する。信金の山口進理事長も授業に登壇するという。

　豊橋校舎で開かれた締結式には川井伸一学長と山口理事長が出席し、協定書にサインした。川井学長は「協力の幅をさらに広げ、深める貴重な機会にしたい」とあいさつ。山口理事長は「あらゆる分野で協力し、地域社会の発展や優れた人材の育成に寄与したい」と話した。

（2021年3月6日　中日新聞朝刊東三河総合版より）