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イベント  2021.02.19

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名造形大生 集大成の美 県美ギャラリー 卒展・修了展

みずみずしい感性の作品が並ぶ卒展・修了展=栄の県美術館ギャラリーで

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■名古屋三越では若手ら選抜展

 名古屋造形大(小牧市)の学生たちの卒業、修了制作展が、栄の県美術館ギャラリーで開かれている。同展に連動し、名古屋三越栄店7階では、同大の教員陣が企画した初の選抜展「架け橋」も開催している。卒展・修了展は21日、架け橋展は22日まで。(小島哲男)

 卒展・修了展には学生175人と院生13人が出展。同ギャラリーの10室を使い、日本画、洋画、彫刻をはじめ、マンガ、グラフィックデザイン、デジタルメディアデザインなど14分野の作品を展示した。

 桜井優英さんの日本画「馳(は)せる」は縦194センチ、横65センチのパネル3枚で構成。西洋建築にたたずむ女性の背景に、たなびく雲に乗ったウサギたちを配し、ネガティブとポジティブな気持ちが入り交じる自身の心象を描写した。

 プロダクトデザインの中原采音さんは、「贈り、備える非常食」をコンセプトとする提案「ごとうち贈備食」をパネルなどを使って展示。「毎年のように起こる自然災害に備え、ご当地名物の非常食を贈る文化を根付かせたい」という発想に、来場者も賛意を寄せていた。

 一方、架け橋展には教員、卒業生、在校生49人が出品。日本画、洋画、イラストなど約150点を展示した。若手中心の構成で、学生は在学中から作品を精力的に発表するなど、作家を目指す意欲にあふれる面々が選考された。

 迷路のように曲がりくねった線を画面全体に連ねて人の顔や風景を描いた、緻密な洋画作品を出品したのは院生の北川慧さん。大学3年の甲斐みもりさんは、若い女性とチョウをモチーフにした現代美人画を並べた。

 「架け橋」には、社会とアーティストを結ぶとともに、在校生らが作家として羽ばたく未来へつなぎたいとの意図も込めた。企画代表者の浜田樹里准教授は「さまざまな分野、世代を横断した個性あふれる作品を楽しんでほしい」と話した。

(2021年2月19日 中日新聞朝刊市民版より)

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