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お知らせ 2020.11.14
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北菱電興 5G工場稼働 3Dデータ会議 遠方で品質確認 ドコモ、金沢工大と連携
電子機器を製造する北菱電興(金沢市)は、NTTドコモ、金沢工業大と連携し、自社のいなほ工場を高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを活用した「スマート工場」として稼働させた。現実空間に仮想空間を映し出す複合現実(MR)技術やロボットを使って生産性を高めた。今後は金沢工業大と人材育成や共同研究を進めていく。 (中平雄大)
いなほ工場は、電子機器の基板の実装から組み立てまで一貫生産を手掛けている。少量多品種の注文に応じるため属人的な工程が多く、個々の従業員の負担が大きいため、業務効率化や、従業員の交流を円滑にしようと5Gエリアを整備した。
遠隔地にいる従業員同士が設計図などの3Dデータを交えながら話せるように、MR技術に対応したウエアラブル端末を採用。また遠隔操縦のロボットで工場内の映像をリアルタイムで顧客に送信し、生産体制や品質を確認できるようにした。
来年度以降、製造ラインの異常を検知する人工知能(AI)を導入するほか、配線でつないでいる設備の無線化に取り組む。金沢工業大と連携して実践的な教育の場を提供し、生産性向上に向けた作業空間の研究も共同で進める。
12日にスマート工場の発表会があり、北菱電興の小倉一郎社長とNTTドコモの佐藤隆明北陸支社長、金沢工業大の大沢敏学長が会見した。
小倉社長は「コロナ禍の厳しい状況の中でも社会的責任を果たすために前進し続ける原動力は人にある。人のために技術を使いながら、よりよいモノや社会をつくっていきたい」と話した。
(2020年11月14日 北陸中日新聞朝刊7面より)
いなほ工場は、電子機器の基板の実装から組み立てまで一貫生産を手掛けている。少量多品種の注文に応じるため属人的な工程が多く、個々の従業員の負担が大きいため、業務効率化や、従業員の交流を円滑にしようと5Gエリアを整備した。
遠隔地にいる従業員同士が設計図などの3Dデータを交えながら話せるように、MR技術に対応したウエアラブル端末を採用。また遠隔操縦のロボットで工場内の映像をリアルタイムで顧客に送信し、生産体制や品質を確認できるようにした。
来年度以降、製造ラインの異常を検知する人工知能(AI)を導入するほか、配線でつないでいる設備の無線化に取り組む。金沢工業大と連携して実践的な教育の場を提供し、生産性向上に向けた作業空間の研究も共同で進める。
12日にスマート工場の発表会があり、北菱電興の小倉一郎社長とNTTドコモの佐藤隆明北陸支社長、金沢工業大の大沢敏学長が会見した。
小倉社長は「コロナ禍の厳しい状況の中でも社会的責任を果たすために前進し続ける原動力は人にある。人のために技術を使いながら、よりよいモノや社会をつくっていきたい」と話した。
(2020年11月14日 北陸中日新聞朝刊7面より)