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学生活動  2020.08.30

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荷台の家 着々と形に 来月から白山麓車中泊の旅 金沢工大生ら作業

宮下智裕准教授(右)に教わりながらモバイルハウスを組み立てる学生=野々市市の金沢工業大で

宮下智裕准教授(右)に教わりながらモバイルハウスを組み立てる学生=野々市市の金沢工業大で

 軽トラックの荷台に積んだ木製の家「モバイルハウス」を拠点にした旅が、白山麓で9月から始まる。本格始動を前に、ハウスを考案した金沢工業大建築学部(野々市市)の宮下智裕准教授(52)の研究室は、学内でハウスの組み立て作業に励んでいる。(都沙羅)

 車中泊できる場所と車を紹介する企業「カーステイ」(東京都)が全国で始める「ローカルバンライフプロジェクト」の一環。旅行者は、同社が指定した空き地や駐車場など、車中泊スポットを拠点に軽トラックで移動し、住民との交流を楽しむ。ハウス内でリモートワークもできる。

 地方の魅力に注目した旅のユニークさに加え、新型コロナウイルス禍で人が集まる観光地を避ける目的もあり、大学と地元住民が賛同。軽トラックは住民が貸し出し、モバイルハウスは学生が作る。

 18日から組み立てが始まり、24日には学生6人が参加。ハウスの天井部分の高さは道路交通法に基づき地上から2.5メートル以内に収め、広さは約3平方メートル。学生たちは「垂直に組み立てよう」「室内は意外と広いね」と声を掛け合い、木材と断熱材を組み合わせてログハウス風の空間を作った。室内では寝転んだり、屋根の上にテントを張ることもできる。

 宮下准教授は「ハウスには学生や企業、地元の人のアイデアが詰まっている」と話した。

 9月中旬には同大白山麓キャンパス(白山市瀬戸)で住民と一緒にハウスの飾り付けをする。完成後は、「カーステイ」が旅行者向けに観光プランを提供する予定にしている。

(2020年8月30日 北陸中日新聞朝刊かが白山総合版より)

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