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お知らせ  2020.10.15

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パーキンソン病に特化 愛知医大病院が治療センター

新たに設置された「パーキンソン病総合治療センター」と、センター長を務める斎木教授=長久手市の愛知医科大病院で

新たに設置された「パーキンソン病総合治療センター」と、センター長を務める斎木教授=長久手市の愛知医科大病院で

 愛知医科大病院(長久手市)が、厚生労働省指定の難病・パーキンソン病の治療に特化した「パーキンソン病総合治療センター」を設置し、今春から診療を開始した。パーキンソン病の診療を30年近く続け、脳の手術を200件以上手掛けた実績がある斎木英資(ひでもと)教授が今夏、センター長に就任した。 (白名正和)

 パーキンソン病は脳内の情報伝達物質が不足して発症するとされ、動作の鈍さや歩きにくさが生じる。根本的な治療法、発症を遅らせる治療法は見つかっておらず、症状を和らげることが診療の目的になっている。薬を服用して不足した物質を補うことが一般的だが、併せて脳に電極を埋め込んで刺激する「脳深部刺激療法(DBS)」を行うことで、薬がより効果的になるとされる。

 センターの特色は、薬物治療を担当する神経内科医と、DBSを扱う脳神経外科医が所属し連携すること。DBSも多く手掛けた斎木教授は「診療部門をまたぐと、どうしても連携に限界が生じてしまう。センターという一つの組織の下で一緒に診療に当たることで、情報共有しながら患者のための医療を進めることができる」と意義を強調した。

 センターでは、DBS以外の超音波による治療法などにも取り組んでいくという。(問)愛知医科大病院=0561(62)3311

(2020年10月15日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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