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学生活動  2020.08.28

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ズームで在宅の1年生勧誘 鈴鹿医療大のクラブやサークル

自宅で過ごす1年生にズームでアピールする学生クラブ・サークルの代表者=鈴鹿市岸岡町の鈴鹿医療科学大で

自宅で過ごす1年生にズームでアピールする学生クラブ・サークルの代表者=鈴鹿市岸岡町の鈴鹿医療科学大で

 鈴鹿医療科学大(鈴鹿市岸岡町)の各クラブ、サークルが夏休みシーズンを利用し、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で、在宅の1年生約680人に活動内容をアピールした。新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため活動自粛が続く中での苦肉のリモート勧誘だ。(片山健生)

 クラブ、サークル計35団体は大学側の要請で2月下旬から活動を自粛しており、例年なら4月初旬ごろに新入生を体育館に集めて実施する紹介イベントも今年は見送った。しかし、大学が定める感染拡大防止策の順守を条件に9月中旬から活動が再開できる見通しとなり、ネット経由の紹介イベントを実施することにした。

 千代崎キャンパスの教室を会場とし、在学生でつくる「学友会」が機材を持ち込んで設営。発信用のパソコンは3台用意し、あらかじめ1年生にアクセス先を割り振ってシステムに負荷がかからないようにした。

 感染症対策も万全を期した。会場が密にならないようPRの出演は各団体の代表者など最少人数とし、集合時間も発表順で3グループに大別。順番が来るまで別室で待機してもらい、終えた団体から解散する決まりにした。

 各団体の持ち時間は3分。パソコンの内蔵カメラの前に順に立った代表者らは、活動風景の写真パネルを掲げるなどしながら、やりがいやメンバーらの人柄、他部との掛け持ちが可能かどうかなどを説明。活動の成果として楽器を演奏したり、手話を披露したりする場面もあった。

 道着で臨んだ空手部の山本景巳士(えみし)さん(23)=保健衛生学部医療福祉学科3年=は4月の部長就任後、紹介イベントが“初仕事”。「例年、バットを折るなどしてアピールしますが、今年は言葉で分かりやすくを心掛けました。相手の顔が見えないやりづらさはありましたが、伝えたい内容は話せたので100点満点で85点くらい」と納得の様子だった。

 大学によると、実施した12日に500人ほどが視聴したという。



 市内にある他の高等教育機関では現在、学生のクラブ・サークル活動はどうなっているのか。

 鈴鹿大(郡山町)は大学内の立ち入りを禁じた3月下旬から全18団体に活動の自粛を要請。立ち入り禁止を解除した6月からは、指導者がいる硬式野球部などの強化部3団体のみ活動の再開を認めている。

 鈴鹿高専(白子町)は4月から全34団体に活動の自粛を要請。現在は活動再開に必要な感染拡大防止の指針作りを進めている。

(2020年8月28日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)

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