鈴鹿医療科学大（鈴鹿市）は２７日、来年４月に医療健康データサイエンス学科を開設すると発表した。医療系データの活用や分析を通じて関連する諸課題の解決法を提案、普及させる能力を養う。

　既存の医用情報工学科から改組する形を取り、人工知能（ＡＩ）や統計分析などの学習を充実させるという。国家資格の「情報処理技術者」などを取得するのに必要な知識を身に付けられる。卒業後の進路には医療・福祉系事務職や情報系技術職などが想定される。

　初年度の募集定員は４０人。開設決定に伴い、医用情報工学科の募集は停止した。文部科学省に設置申請し、今月２日に認可を受けた。

　学科長に就任予定の鶴岡信治教授が、豊田長康学長らと会見し、「新技術を活用しながら社会の課題をデータで解析し、解決につなげられるような学生を育てたい」と述べた。（片山健生）

（2020年10月28日　中日新聞朝刊三重総合版より）