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お知らせ  2020.06.12

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「ごみ危機」の教訓 今に 南山大総合政策学部20周年講演

ネット上で意見を交わす講演者=名古屋市内で

ネット上で意見を交わす講演者=名古屋市内で

 1999年2月、名古屋市が出した「ごみ非常事態宣言」。名古屋市民は、どのように“ごみ危機”を乗り越えたのか。体験を今に生かそうと、南山大総合政策学部は6日、学部創設20周年を記念するインターネット講演会を開催。学生ら約170人が視聴した。

 テーマは「政策の現場から」。講演者は前市長の松原武久さん、中部リサイクル運動市民の会創設者の萩原喜之さんら。行政、市民運動、メディアの立場から「非常事態」に向き合った当事者たちだ。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」でつないだ。

 当時、市のごみ処理量は年間100万トンを超え、市の埋め立て処分場からあふれる勢い。名古屋港の藤前干潟に新たな処分場の建設を計画したが、渡り鳥の貴重な飛来地だったため国外からも反対され、当時の松原市長は埋め立てを断念。「ごみ非常事態宣言」を発して「処分場ができない以上、ごみの排出を減らすしかない」と呼び掛けた。

 延べ2300回に及ぶ市側の説明会を経て、市民はごみ分別への理解を深め、「20世紀中に20%、20万トン削減」の目標(トリプル20)を達成。他の大都市を驚愕(きょうがく)させた。

 「市民との信頼関係が決め手になり、ごみを出さないライフスタイル、“分別文化”を根付かせることができた」と松原さん。萩原さんは「危機感と責任感の共有が、ごみ危機克服の方程式だった。これは現在進行中のコロナ禍にも当てはまる」と訴えた。(飯尾歩)

(2020年6月12日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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