学部入学生を代表して宣誓する北川さん＝長浜市田村町で

　湖北、湖東地方でも１日、入学、入庁式などが行われ、新人たちが希望を胸に式典に臨んだ。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、動画公開にとどめたり、入社式を中止したりと例年とは少し違う様子が繰り広げられた。

■長浜バイオ大　入学生　「地域発展に寄与したい」

　長浜バイオ大の入学式が長浜市田村町の同大であった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、入学者と教職員のみが出席。マスクの着用と手指のアルコール消毒を義務づけたほか、座席の間隔を広げる対策も講じた。

　２０２０年度は学部生２６５人、大学院生３５人が入学。会場の入り口では、過去２週間以内の渡航歴や体調不良の有無を学生に尋ねた。蔡晃植（さいこうしょく）学長は式辞で「高い知識と社会的な教養、自ら問題を発見して解決する能力を培ってほしい」と激励した。

　学部入学生を代表し、フロンティアバイオサイエンス学科の北川耀（ひかり）さん（１８）＝長浜北星高出身＝が力強く宣誓。「地域の人たちと積極的に交流し、地域の振興や産業の発展に寄与していきたい」と誓った。

　同学科の今若菜々美さん（１８）＝八日市高出身＝が新入生を代表し、河合靖学部長から花束を受け取った。

　式典は祝辞などを取りやめ、約２０分で終了。式典に出席できなかった保護者らのために、大学のホームページを通じて式典の様子をライブ配信した。

　広報担当者によると、新入生は今後、週に２回程度実施されるオリエンテーションに参加。前期授業の開始は今月２０日を予定している。（相馬敬）

（2020年4月2日　中日新聞朝刊びわこ版より）