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鈴掛さんの短歌 カタチに 春日井 名学芸大生ら造形作品など制作
春日井市出身の歌人、鈴掛真さん(33)の短歌を基に、母校である名古屋学芸大(日進市岩崎町)メディア造形学部の学生らが表現した作品展「言葉では伝えきれない感情に耳をすまして見えてきたもの」が9日、春日井市役所隣の文化フォーラム春日井で始まった。3月8日まで。
かすがい市民文化財団が主催。鈴掛さんの歌集の中から学生たちが短歌を選び、それに自身の解釈を重ねて映像や音、造形作品などをつくりあげた。
「結末を見ないで席を立ったなら映画は終わることなく続く」という短歌など3首を基にした作品は、垂れ幕でつるした椅子を囲うことで、ぐるぐると永続するさまを表現。「過ぎ去った日へと戻してくれるから財布に入れたままの半券」という短歌を取り上げた作品は、感光してしまったフィルム写真を使い、思い出の風景を描いた。
鈴掛さんは「自分が書いた短歌を、読者として落とし込んで表現したものばかりなので、こんなふうに受け取ってもらえているのかと感じられてうれしい」。写真の作品を展示した3年生の磯谷優希さん(21)は「自作の詩で作品をつくったことはあったけれど、読んだ感想を表現するのに最初は悩んだ」と話していた。
入場無料。月曜日は休館で、祝日の場合は翌日が休み。(問)同財団=0568(85)6868
(高岡涼子)
(2020年2月11日 中日新聞朝刊近郊版より)
かすがい市民文化財団が主催。鈴掛さんの歌集の中から学生たちが短歌を選び、それに自身の解釈を重ねて映像や音、造形作品などをつくりあげた。
「結末を見ないで席を立ったなら映画は終わることなく続く」という短歌など3首を基にした作品は、垂れ幕でつるした椅子を囲うことで、ぐるぐると永続するさまを表現。「過ぎ去った日へと戻してくれるから財布に入れたままの半券」という短歌を取り上げた作品は、感光してしまったフィルム写真を使い、思い出の風景を描いた。
鈴掛さんは「自分が書いた短歌を、読者として落とし込んで表現したものばかりなので、こんなふうに受け取ってもらえているのかと感じられてうれしい」。写真の作品を展示した3年生の磯谷優希さん(21)は「自作の詩で作品をつくったことはあったけれど、読んだ感想を表現するのに最初は悩んだ」と話していた。
入場無料。月曜日は休館で、祝日の場合は翌日が休み。(問)同財団=0568(85)6868
(高岡涼子)
(2020年2月11日 中日新聞朝刊近郊版より)