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お知らせ  2019.12.06

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投票の意義 若者に浸透を スマホ活用 鈴鹿医療科学大で啓発講座 総務省アドバイザーと考える

学生にマイクを向ける講師の黒崎さん=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で

学生にマイクを向ける講師の黒崎さん=鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で

 県選管など主催の若者向けの選挙啓発講座「グリーン・エイジ・ミーティング」が5日、鈴鹿市の鈴鹿医療科学大で開かれた。講師は総務省主権者教育アドバイザーで、神奈川県立高校教諭の黒崎洋介さん(32)。スマートフォンで参加できるアンケートソフトを活用し、受講した学生約230人の政治参加の意識を分析しながら、選挙制度や投票の意義を分かりやすく解説した。(片山健生)

 若者の選挙離れを食い止めるため、県選管と同大は11月、市選管を含めた3者で選挙啓発で連携協力する協定を結んでおり、今回が第1弾。講座そのものは県選管が年1回、各地で実施しているが、大学では初めて。

 アンケートソフトは、個々のスマホで設問の回答を打ち込むとネット経由で瞬時に集計される仕組みで、会場では結果のグラフがモニターに映し出された。黒崎さんは、学生たちの投票経験が79.1%とする集計結果を紹介する一方、棄権理由の設問で「政党の政策や候補者の人物像の違いが分からない」の回答が目立ったことから、選挙公報や公開討論会の活用を提案した。

 「投票が面倒」「投票所が遠い」とする回答も多かったため、負担のない投票方法について学生らに直接質問。和やかな雰囲気での進行とあって「携帯で投票でき、(その結果を)テレビで生中継してほしい。(アイドルグループの)嵐が解説してくれたらいい」との回答も飛び出した。

 黒崎さんは教諭が本職だけに若者の関心事を随所に織り交ぜた。2015年に選挙で投票できる年齢が18歳に引き下げられたことは、社会を守るため運命にあらがう高校生の男女が登場する16年公開のアニメ映画「君の名は。」と絡めて紹介した。

 投票の意義については、女性アイドルグループの代表曲を引用。米国が政府主導でベトナム戦争に突き進んだ歴史と関連付けた歌詞から「選べることが大事」「人に任せるな」のくだりを示して、「皆さんの考えを選挙の一票に乗せてほしい」と強調した。

(2019年12月6日 中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より)

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